「Windows 7」または「Windows 8」で「Google Chrome」ブラウザーを利用しているユーザーは、サイバー攻撃に対して脆弱な状態に置かれるおそれがある。こうしたユーザーは同ブラウザーを最新バージョンにアップデートできなくなるためだ。
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最新バージョンである「Chrome 110」では、高リスクに分類される脆弱性3件を含む、サイバーセキュリティ関連の複数の問題が対処されている。しかし、GoogleはWindows 7やWindows 8に対するChromeのアップデートをサポートしなくなったため、これらOSを使用しているユーザーはアップデートをインストールできなくなる。
Googleは2022年10月、Chromeのサポートページに「『Chrome 109』は、Windows 7やWindows 8、『Windows 8.1』『Windows Server 2012』『Windows Server 2012 R2』をサポートする最後のChromeバージョンだ。つまり、Chrome 110は『Windows 10』以降を必要とする最初のバージョンとなる。ユーザーは今後もChromeのリリースを入手し続ける上で、Windows 10以降を稼働させておく必要がある」と記していた。
Googleの広報担当者は米ZDNetに宛てた電子メールの中で、Windowsユーザーに関して言えば、Chrome 110と将来のアップデートは、Windows 10とそれ以降のアップデート(「Windows 11」を含む)のみをサポートすることを認めた。
旧バージョンのChromeは動作し続けるものの、セキュリティアップデートは提供されない。このためユーザーは、今後のアップデートを受け取るために、Windows自体をサポート対象バージョンにアップグレードするよう推奨されている。
Windows 7とWindows 8に対するサポートを終了するというGoogleの決定は、Microsoftが1月10日をもってこれらのWindows OSに対するサポートを正式に終了したことを受けたものだ。
Chrome 110へのアップデートは、Windows 10とWindows 11のユーザーのほか、「macOS」やLinuxのユーザーに対して従来通りロールアウトされている。このアップデートはたいていの場合、自動的にダウンロードされ、ブラウザーを再起動した際にインストールされる。
今回のアップデートでは、高リスクに分類されている3件の脆弱性を含む、15件のセキュリティ脆弱性が修正されている。
この記事は海外Red Ventures発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。