「KDE Plasma」は、まさに理想的なデスクトップである。「Windows」ユーザーが頼りにしている機能をすべて提供する。
そうした機能には、タスクバー、システムトレイ、クリック可能なデスクトップアイコン、デスクトップメニュー、コンピューターの操作を容易にするおなじみのさまざまな項目などが含まれる。
もちろん、KDE Plasmaは、Windowsよりも少し多くの便利機能を隠し持っている。「KRunner」もそうした便利機能の1つだ。
KRunnerは、さまざまな機能を備えた便利なツールで、(ターミナルを開かずに)コマンドを実行することもできる。実際に、読者の皆さんが思っているよりもかなり多くのことを実行可能だ。例えば、以下のようなことが可能である。
- アプリケーションを開始および終了する。
- アプリケーションをインストールする。
- コマンドを実行する。
- ウェブページやブックマークを開く。
- ファイルやフォルダーを検索する(開くことも可能)。
- セッションやウィンドウ、デスクトップ、アクティビティーを切り替える。
- 連絡先にアクセスする(電子メールの送信などを簡単に実行できるようになる)。
- デフォルトの音楽プレーヤーから音楽を再生する。
- 簡単な計算を実行する。
- 時刻と日付を表示する。
- 単語のスペルを確認する。
- コンピューターの設定を管理する。
- それ以外にもさまざまなことを実行可能。
KRunnerは、必要性を認識していなかったユーザーがひとたび使い始めると、今までそれなしでどうやっていたのだろうかと不思議に思う類いのツールだ。この便利なアプリケーションはデフォルトでインストールされているが、使用しているKDEのバージョンによっては、思い通りに動作させるために、多少の調整が必要になる場合もある。
本記事では、KDE Plasmaのバージョン5.27.6に同梱されている「KDE Neon」のテスト版を使って説明を進める。それ以外のバージョンを使用している場合、ファイル/ディレクトリー検索機能の有効化が必要になるかもしれない(その方法については、後で説明する)。
KDE PlasmaのKRunnerを使用する方法
必要なもの:必要なのは、KDE Plasmaデスクトップを使用するLinuxの実行中のインスタンスだけだ。
1. KRunnerを開く
最初に、KDE Plasmaにログインする。ログインしたら、「Alt」+「Space」キーボードショートカットを使って、KRunnerを開くことができる。ディスプレイの上部中央からアプリケーションがドロップダウン表示されるはずだ。
KRunnerには、「Alt」+「Space」キーボードショートカットで簡単にアクセスできる。
提供:Jack Wallen/ZDNET