商船三井、SaaS/iPaaSベースの新システムでリアルタイムにデータ連携

藤本和彦 (編集部)

2023-09-15 12:00

 商船三井は、SaaS/iPaaSをベースにした新システムの構築に伴い、データ連携基盤としてデータ管理サービス「Intelligent Data Management Cloud」(IDMC)を導入した。インフォマティカ・ジャパンが9月14日に発表した。

 商船三井は、長年にわたって各事業部門が個々に導入してきた複数のシステムを個別に接続する開発モデルで巨大なシステム群を運用してきた。しかし、急変する事業環境やクラウド化に伴い、さまざまな接続部品や統合管理サービスを活用して開発工数や運用管理にかかるコスト、作業負担を軽減する必要があった。

 2022年4月に稼働した新システムでは、多様なシステムを簡便かつ効果的に連携し、さまざまな部門が持つデータを売り上げの増大やコスト削減などの企業価値向上のために活用することを目的としている。

 IDMCは、豊富なコネクターによる接続性の高さ、生産性を向上するシンプルなローコード開発機能、全世界で高い市場シェアを持つ実績と信頼性、国内のデータセンターで運用できる点や、処理を実行するコンポーネントを自社ネットワーク内に構築することで基幹システムが求めるセキュリティが担保されるといったメリットが採用の決め手となった。

 具体的には、「SAP S/4HANA Cloud」を活用した会計・財務を担う基幹系システムや、全社的に利用する営業、人事、調達、情報分析システムのほか、海運業務に特化した海外のアプリケーションをクラウド上で連携する必要があり、IDMCのコンポーネントである「Cloud Data Integration」や「Cloud Application Integration」を活用することで、ほぼリアルタイムにデータ連携を実現している。

 これにより、マルチクラウド環境で会計、営業、運航、バックオフィス業務など幅広いデータ連携を実現。また、多数のアプリケーションを連携することや統合運用管理の工数を大幅に削減することが見込まれている。今後さらにアプリケーションとの接続を増やし、商船三井が持つデータを企業価値向上に活用することで、企業の俊敏性を高めつつ、さまざまなコストの低減を図ることが期待されている。

システムの構成イメージ
システムの構成イメージ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]