2022年に向けたIT企業のトップメッセージや年頭所感を紹介する。
インフォマティカ 最高経営責任者(CEO) Amit Walia氏
2021年は引き続きパンデミックの影響がありつつも、テレワークや在宅勤務がより一層普及し、日本企業のデジタルトランスフォーメーション(DX)が本格的に加速した一年でした。インフォマティカにとっても、2021年は4月に業界初の人工知能(AI)を活用したマルチクラウド/マルチハイブリッド対応のデータマネジメント統合プラットフォーム「Informatica Data Management Cloud」(IDMC)を発表し、10月にはNY証券市場への再上場を果たすなど、大きな節目となりました。
2022年も引き続きDXの勢いは止まらず、ますますクラウドの普及は進み、データドリブンなビジネス経営にシフトする企業がより増えていくと考えています。今やクラウドの利用は先進企業だけの取り組みにとどまりません。昨年にインフォマティカが実施したデータ管理に関する最新の調査によると、日本企業の81%がマルチクラウドを利用していることが分かっています。一方で、データの管理や利用の面においては、データソースが多岐にわたることやデータの複雑性がネックとなり、膨大なデータを使いこなせないといった課題が浮き彫りとなっています。
真のDXを達成するには、誰もが自由にデータを取り出して活用する環境の整備が求められており、そのためには「データの発見」「データの民主化」「データガバナンス」という3つの要素を兼ね備えたデータマネジメントが必要です。インフォマティカは、クラウドベースのデータマネジメントプラットフォームであるIDMCによって、分散化されたデータを信頼性を持って管理できるようにし、お客さまの経営の意思決定やイノベーションを可能とするデータ活用環境へのモダナイゼーションをサポートしていきます。
また、多種多様な業界のお客さまからのご要望に応えるために、パートナー企業との協業の強化にも注力してまいります。インフォマティカのサブスクリプション型製品は主に直販で販売されていますが、クラウドハイパースケーラーやシステムインテグレーター、チャネルパートナーとの協力のもと、当社のビジネス範囲を拡大し、共同ソリューションを通じてお客さまのクラウドモダナイゼーションに一緒に取り組んでまいります。
クラウドの普及が進むにつれ、データの管理と活用がより困難となる中、インフォマティカは全てのお客さまがデータの活用によって素晴らしい成果を上げられる環境を整えていく所存です。