NECと静岡市、AIで児童相談所の業務負荷を軽減するシステム構築

NO BUDGET

2023-10-18 19:12

 NECは静岡市と共同で、AIを活用して児童相談所の業務負荷を軽減するシステムを構築すると発表した。2022年12月〜2023年3月、同システムの実証実験を実施したところ、対応の質が約54%向上するとともに、業務時間が約33%削減された。2024年4月から同市の児童相談所で運用する。

 同システムは、これまでの相談対応におけるノウハウを学習したAIが過去の類似事例などを提示する。これにより経験の浅い職員をサポートするほか、音声認識AIによる記録業務の効率化により、職員の負荷軽減を実現する。なお、NECソリューションイノベータのホワイトボックス型AIを搭載しており、AIが提示した情報の選定根拠が確認できる。

 AIに学習させるのは、児童相談所内のリスクアセスメントデータと、それにひも付くベテラン職員の知見やノウハウ。児童虐待対応における通告/調査/処遇時の各段階に応じて、通告内容の過去類似事例や、ベテラン職員からのアドバイスなどの有益な情報を提示するという。

 また、音声認識AIを活用して面談記録や会議の文字起こしを自動化する。児童相談における専門的な用語を学習したAIを搭載しているため認識精度が高く、記録業務の効率化が見込まれる。加えて、虐待の初動対応は厚生労働省が示した「48時間ルール」に基づきスピード感を持って行われるため、音声入力やタブレット端末へのタッチ入力を採用してシステム操作の手間を最小限に抑えるよう設計している。

AIによるアドバイス画面のイメージ
AIによるアドバイス画面のイメージ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]