AVEVA と日本IBM、低炭素実現に向け戦略的提携を実施--製造業のエネルギー転換を支援

NO BUDGET

2023-11-17 10:02

 AVEVAは11月15日、日本IBMの「サステナビリティ・イニシアチブ」に協力し、低炭素の未来を目指す日本の製造業への対応に向けた両社のパートナーシップを強化すると発表した。

 AVEVAは産業用ソフトウェアを提供するグローバル企業で、独創的なソリューションにより適切に世界中の資源の有効活用をサポートしている。100カ国以上、2万社以上の企業が、安全で信頼できるエネルギー、食糧、医薬品、インフラなどの生活必需品を提供するために AVEVA製品を活用しているという。

 両社のパートナーシップは、2019年に開始されており、資産最適化センター(AOC)ソリューションを開発している。AOCを利用することで、プラントに関わるすべての関係者が共通のデジタルプラットフォーム上で業務できるようになる。これにより既存資産における脱炭素化目標の達成や新しい低炭素施設の設計を支援できる。なお同ソリューションは、東京にある日本IBM のイノベーションスタジオにおいて展示し、デモを行っている。

 AOCのデモでは、「AVEVA Unified Operations Center」、「AVEVA Asset Information Management」、「AVEVA PI System」 の各テクノロジーと、IBMの「Maximo Application Suite」を組み合わせることによって、化学、鉄鋼、石油/ガス、EPC(Engineering, Procurement and Construction)などの製造業における水素イニシアチブの加速について紹介されている。

 AVEVA Unified Operations Centerは、さまざまなソースからの情報を 単一のグラフィカルな環境に統合してエンタープライズで可視化する機能を備えており、プロセスおよびインフラストラクチャの運用を幅広く把握できる。

 AVEVA Asset Information Managementはエンジニアリングプロジェクトと資産パフォーマンス管理戦略の基盤となるクラウドベースの産業用データソリューションで、資産のライフサイクル全体にわたる Single Source of Truth(信頼できる唯一の情報源)を継続的に更新する。

 AVEVA PI Systemは、産業環境の問題を克服するために特別に構築されたデータ管理ソリューション。あらゆる場所やソースからデータを収集・保存し、ビジネスの最適化に必要なインサイトを迅速に抽出することができる。

 IBM Maximo Application Suiteは、資産の監視、管理、予知保全、信頼性プランニングを実施するための製品群。クラウドベースの単一プラットフォームで、AI、IoTによる分析を行い企業がもつ資産のパフォーマンスを最適化する。

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    従来型のセキュリティでは太刀打ちできない「生成AIによるサイバー攻撃」撃退法のススメ

  2. セキュリティ

    AIサイバー攻撃の増加でフォーティネットが提言、高いセキュリティ意識を実現するトレーニングの重要性

  3. 運用管理

    メールアラートは廃止すべき時が来た! IT運用担当者がゆとりを取り戻す5つの方法

  4. 開発

    「スピード感のある価値提供」と「高品質な製品」を両立させるテスト会社の使い方

  5. セキュリティ

    クラウド資産を守るための最新の施策、クラウドストライクが提示するチェックリスト

ZDNET Japan クイックポール

所属する組織のデータ活用状況はどの段階にありますか?

NEWSLETTERS

エンタープライズコンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]