日立製作所(日立)は、空港の情報表示基盤「フライトインフォメーションシステム」の設計・構築・保守事業に本格参入し、成田国際空港で初採用されたと発表した。
成田国際空港から受注したフライトインフォメーションシステムは、ユーザビリティーやアクセシビリティーに配慮した約600台。運航情報管理やチェックインカウンター、バゲージハンドリングなどの各種システムと連携し、旅客や空港関係者に対してフライト情報やコンテンツ情報などを、最大約3.7m×3.5m×3面のディスプレイに配信・表示する。
日立は、画面やきょう体のデザインを含めたディスプレイ一式、および情報・通信機器やソフトウェアの設計・構築を行った。2027年4月の稼働開始を予定しているという。
成田国際空港から受注したフライトインフォメーションシステムのイメージ
このフライトインフォメーションシステムは、24時間空港運用を支える高い可用性を有し、旅客や航空会社および空港会社スタッフに配慮した視認性や操作性が高い画面デザインとなっている。また、海外主要空港でフライトインフォメーションシステムの納入実績があるITベンダーとのパートナリングにより、信頼性の高いシステムとなっている。加えてデータ分析や連携基盤への将来拡張性にも優れているという。
今後日立は、国内外の空港にフライトインフォメーションシステム事業の拡大を図っていく。また、空港向けの設備管理やセキュリティなどのさまざまなデジタルソリューションと組み合わせて、空港運営業務のDXに貢献していくという。