HashiCorpは米国時間3月6日、「HashiCorp Consul 1.18」を一般提供した。
長期サポート(Long-Term Support:LTS)リリースプログラムがセルフマネージド型「Consul Enterprise」で導入された。対象となるのは、バージョン1.15と1.18からで、各暦年の最初(通常2月下旬)のメジャーリリースをLTSリリースとして指定する。年次LTSリリースは、重要な修正とセキュリティパッチが2年間提供され、次のLTSリリースへの強化されたアップグレードパスも提供される。
重要なソフトウェアをアップグレードするのはバランスを取るのが難しい作業で、エンジニアリング上の努力とリスクを伴う一方で、何もしなければ脆弱(ぜいじゃく)性や欠陥を放置することになるとHashiCorpは述べる。Consul EnterpriseのLTSは、メジャーアップデートを必要とせずに重要な修正をさらに1年提供することで、業界標準を超えてオーバーヘッドとリスクの両方を削減するという。
Consul Enterpriseでは、サービスメッシュのフォールトインジェクションも導入された。サービスメッシュ用フォールトインジェクションは、マイクロサービスアーキテクチャーにおけるシステムの回復力を診断・改善することを可能にする。アプリケーションのコードを変更せずに障害を組み込むことで、上流サービスの問題に対応するサービスの動作を診断できる。
さらに、Consul 1.18は、「Amazon Elastic Container Service(ECS)」ランタイムの適用に関する機能も強化している。