NTTコミュニケーションズ(NTT Com)は、同社のクラウド型教育プラットフォーム「まなびポケット」において、児童・生徒のメンタルヘルスの状態を把握し、学校全体で支援するサービス「心の健康観察」の提供を開始したと発表した。
同サービスでは、まなびポケット上に表示される4つの選択肢から児童・生徒が自身のメンタルヘルスの状態に合う選択肢を回答し、教職員はその結果を確認できる。ネガティブな回答が続いている児童・生徒にはアラートを表示し、教職員による支援が必要な児童・生徒の早期発見を支援する。まなびポケットのアカウントから利用できるため、既に同プラットフォームを利用している場合、新規アカウントの登録は不要だ。
心の健康観察の画面イメージ
まなびポケットは教職員、児童・生徒が多種多様な学習コンテンツを簡易に学べる環境を通じて、個々に最適化された学習を可能にするという。学校と家庭をつなぐデジタル連絡帳機能などを提供し、利用者はアカウント連携しているデジタルドリルや授業支援といった多様なコンテンツにアクセスできる。
ダッシュボードの画面イメージ
各学校における心の健康観察のデータは、まなびポケットを利用している自治体向けのダッシュボードに連携され、サマリー情報が可視化される。ダッシュボードは学校だけでなく教育委員会でも閲覧可能なため、自治体内で同サービスを利用している全学校のアラート件数の推移を確認し、データから対策を検討できる。保護者向けデジタル連絡機能を利用している場合は、欠席状況なども同じダッシュボード上で表示される。
今後は、保健室の利用状況など多面的なデータをまなびポケットのダッシュボード上で一元的に可視化することを予定している。