JR西日本の子会社である大阪エネルギーサービス(OES)は、NECの顔認証技術を利用した入室管理システムを導入し、8月から運用を開始した。
同システムでは、顔認証技術はNECが提供し、入室ドアの制御システムの開発と構築はJR西日本テクシアが担当した。OESは、JR大阪駅への冷暖房供給など、重要なインフラに関わるエネルギー供給事業を行う企業。これまで、OESではオフィスへの入室管理にカードキーや暗証番号の入力を用いていたが、カードキーの携帯や暗証番号の入力が必要であるため、利便性に課題があった。
顔認証の利用イメージ
NECの顔認証システムは、カメラに顔を向けるだけで本人確認を行い、ドアを開ける仕組みである。これにより、カードキーを持ち歩く必要がなくなり、従業員の利便性が向上した。さらに、システムログを活用して従業員の入室時間を記録し、将来的には社員の勤怠情報と連携することも可能になる。OESは来年度から社員の勤怠情報との連携を予定している。
このシステムは、NECの生体認証技術「Bio-IDiom」の中核である顔認証技術を使用している。同技術は、米国国立標準技術研究所(NIST)の顔認証ベンチマークテストで世界第1位を獲得している。