Googleは米国時間3月5日、検索クエリーに応答するAIチャットボット「AI Mode」を発表した。これは「ChatGPT Search」に対するGoogleの回答だ。
AI Modeで質問すると、「Gemini 2.0」が回答を作成する。フォローアップの質問をしたり、詳細を学ぶためのリンクをリクエストしたりできる。Googleによると、AI Modeは情報を整理し、その中身を分かりやすく提供することで「大変な作業」を代行するという。
Googleのブログに掲載された例では、ユーザーが「デジャビュの仕組みと記憶との関係を説明してください」と質問している。そうすると、既存のオンライン検索の結果が返ってくるのではなく、AIが作成した広範な回答が表示される。
別の例では、ユーザーが今週、ボストンのとある公園で写真撮影を行うのに最適な時間帯を聞いている。Geminiはその週の天気予報を返答し、写真家が「ゴールデンアワー」(日の出や日の入の時間帯)に撮影できるように日没時刻も追加する。また、庭園が空いている時間帯も推奨する。加えて、ユーザーが「楽しい背景のおすすめ」をリクエストすると、Geminiは理想的な撮影ポイントのリストを作成する。
Googleは、高度なAI技術と豊富な検索データを組み合わせているため、他にはない独自のサービスを提供できると述べている。ユーザーは、Googleが保有している高品質なコンテンツや現実世界に関する豊富な情報にアクセスできる。
Googleは、高度なAIモデルと同社の膨大な検索深度と知識を組み合わせているため、これがユニークだと述べている。高品質のコンテンツと現実世界に関するGoogleの洞察にアクセスできる。AI Modeはほかの会話型チャットボットと似ているが、Googleの複数の製品から情報を引き出し、非常に具体的な回答を提供する。
Googleは、AI Modeが「常に正確とは限らない」ことを認めており、「AIの応答が、まるで人格を持っているかのように見える情報や特定の意見を反映した情報を提示することがある」と付け加えている。
この機能はまだ試験運用中であり、現在は月額20ドルの「Google One AI Premium」ユーザーのみが利用できる。また、「Google Labs」から手動で有効にする必要がある。他のLabs機能と同様に、最終的には一般提供される可能性がある。

提供:ArtemisDiana/Getty Images
この記事は海外Ziff Davis発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。