ジャストシステムは4月21日、ノーコード型クラウドデータベース(DB)「JUST.DB」の最新版を5月20日から提供すると発表した。新たにAI-OCR(人工知能を活用した光学文字認識)に対応し、手書きの書類や帳票からのシステム開発を支援する。
JUST.DBには、生成AIで設計不要のシステム開発を実現する「JUST.DB Blueprint」機能が搭載されている。対話形式で業務内容を入力することにより、生成AIが最適なシステムを設計、提案することができる。今回、新機能として「JUST.DB Blueprint OCR」と「JUST.DB Blueprint テンプレートエンジン」が追加された。

JUST.DB Blueprint OCR(提供:ジャストシステム)
JUST.DB Blueprint OCRは、紙で管理している申請書、報告書、請求書などの帳票を、画像データやPDFファイルとして取り込むだけで、業務システムを構築できる新機能である。帳票全体の構造や項目名、記入内容を認識し、システム設計案を提示する。また、生成AIとの対話を通じて、提案された設計案を業務に最適な形に調整可能。
JUST.DBには、問い合わせ管理や案件管理、営業日報など、さまざまな業務に対応した豊富なテンプレートがある。しかし、業種や企業ごとに業務の進め方や管理項目が異なる場合、テンプレートをそのまま適用することが難しく、個別のカスタマイズが必要だったという。

JUST.DB Blueprint テンプレートエンジン(提供:ジャストシステム)
JUST.DB Blueprint テンプレートエンジンは、既存のテンプレートをベースに、業務の要件を“ことば”で伝えるだけで、ニーズに合わせた自社専用のテンプレートを自動生成する。これにより、業務に最適なオーダーメイドのシステムを簡単に作成でき、システムの構築スピードを大きく向上する。さらに、このテンプレートは今後も定期的に追加され、無料で利用できるとのこと。
JUST.DBの価格は、1同時ログインライセンスが月額1万5000円(5ライセンス単位)、JUST.DBベーシックパッケージが1テナント当たり月額2万4000円。