ユニヘアー、新統合基幹システムにオラクルのERPパッケージを採用

富永恭子(ロビンソン)

2011-01-06 21:16

 ユニヘアーは、新統合基幹システムにオラクルのERPパッケージ「Oracle E-Business Suite R12.1」、およびオラクルのミドルウェア製品とデータベース製品を採用し、経営管理基盤構築に着手する。日本オラクルが1月6日に発表した。

 ユニヘアーは、2010年9月に男性、女性向けにオーダーメイドウィッグや育毛、増毛サービスを提供するアデランス、女性向けにレディメイドウィッグやポステ(付け毛)などを提供するフォンテーヌ、2社の親会社であるアデランスホールディングスの3社を統合して設立された。

 これまで3社は、それぞれの事業会社で個別の業務プロセスとそれに沿ったシステムを運用していた。そのため、統合後のグループ内での円滑な情報連携が難しく、またシステムの老朽化による業務変革への迅速な対応が困難であるなどの課題を抱えていたという。また、事業所や部門ごとの個別最適に注力してきたため、グループ内での業務機能の重複や各社各部門独自の業務プロセス、および属人的運用が増加傾向にあり、業務効率や生産性の低下も懸念されていた。

 今回、これらの課題を解決するため、グループ全体の状況を包括的かつリアルタイムに把握することができる全社最適の仕組みとして、新統合基幹システムの構築を決定したとしている。

 ユニヘアーでは、新統合基幹システムに対して、「業務面における業務作業の整理と標準化」「業務機能と担当部署の整理と再編」「システム面における分散した国内システムの統合」、それによる「透過的な経営情報管理」を求めたという。また、「グローバル対応」と「ビジネス環境の変化に対する順応性」を主軸に置き製品を選定したとしている。その結果、機能の網羅性や性能の高さなどが評価され、Oracle E-Business Suite R12.1の採用が決定した。

 今回、Oracle E-Business Suite R12.1により構築されるシステムには、財務会計、販売管理、購買調達、在庫管理などの業務を網羅し、経営情報の可視化、ガバナンスの高度化、IFRSへの対応、業務の省力化、在庫低減などの効果が期待されている。新統合基幹システムの導入作業は、東洋ビジネスエンジニアリングが担当する。

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