日本ヒューレット・パッカード(日本HP)は12月13日、ウェブ対応のシングルサインオン(SSO)ソフトウェア製品の新版「HP IceWall SSO 8.0」(IceWall SSO 8.0)の受注を開始した。
新版ではItaniumに対応し、同社の基本ソフト(OS)HP-UX11i v2での64ビット化に対応する。同社は「100万人以上の同時ログインでも性能が劣化しない」としている。
また新版では、同社が販売する企業間認証連携ソフト「HP Openview Select Federation」と連携することで、異なる企業間やサイト間をまたいだグローバル・シングルサインオン(GSSO)が実現できる。対応する認証連携プロトコルは、OASISが定めるSAML 1.1とLiberty Allianceが定めるLiberty 1.2。またSAMLの次世代プロトコル2.0に年内にも対応する予定。
新版はウェブアプリケーションにサポートを拡大し、フォーム認証や日本語ファイル名のサポート強化、エージェントの増強により複雑な環境に対しても柔軟にウェブ認証導入が可能となった。
日本HPでは派遣社員の利用やパートナー企業との協業など分業が進むビジネス環境で、便利さと安全性という2つの課題を解決できる製品だとしている。
IceWall SSO 8.0は企業向け版とスタンダード版が用意されている。企業向けではAPIが同梱され、機能を拡張できるが、スタンダード版ではAPIがない。
IceWall SSO 8.0企業向け版の価格は100ユーザーライセンスで税込で241万5000円から。2006年2月1日の出荷予定となっている。