IDSシェアー・ジャパンは、同社のビジネスプロセス評価ツールの最新版「ARIS Process Performance Manager 4.0日本語版」(ARIS PPM 4.0)の提供を5月31日に開始した。
ARIS PPMは、IDSシェアーの提唱するプロセス指向のアプローチに基づいて、企業内のビジネスプロセスの所要時間、時間的な正確性、発生頻度などを監視し、その結果に基づくプロセスの評価や問題点の分析、プロセスの再構成などを支援するツール。
新バージョンでは、従来からの各種機能が強化されているほか、経営判断の支援を行う「ARIS Performance Cookpit」と、組織分析機能に特化した「ARIS OrgAnalyzer」という2つの新たなモジュールが追加されている。
ARIS Performance Cookpitは、経営者によるプロセスレベルでの意思決定を支援するもの。ARIS PPMで定義したプロセスレベルの各KPI(Key Performance Indicator)達成率を、分かりやすいシグナルで表示し、KPIのサマリととともに一覧することができる。
ARIS OrgAnalyzerでは、ビジネスプロセスを「組織」の視点から分析、評価する機能を提供する。組織内および組織間のコミュニケーションの頻度や所要時間について、あらかじめ設定した閾値との比較結果を視覚的に表現するもので、組織内および組織間でボトルネックとなっている業務やその所要時間を把握することができる。
既存の機能も強化されており、例えば「Flowchart」機能では、ガントチャートのようなスタイルで、ひとつのビジネスプロセスにおいて同時進行する業務の処理時間を表示する機能が追加された。また、「ProcessLink」機能では、対象となるプロセスから対応する各種のシステムやワークフロー画面を呼び出し、トランザクションデータにさかのぼって詳細を検証できるようになっている。データソースは、SAPをはじめとして、各社のデータベース、CSVなどに対応しており、各社のERPや既存のあらゆる業務アプリケーションと連携が可能という。