日立製作所は10月10日、小型・非接触の認証装置「日立指静脈認証装置」と、大規模システム向けに利用者の属性に応じた業務アプリケーションへのアクセス管理と利用者の認証情報管理を連携させた認証サーバ用ソフトウェア「指静脈認証管理システム」の販売を11月22日から開始すると発表した。
日立指静脈認証装置は、外光の影響を少なくするため製品上部にフードをつけたほか、認証時の指への透過光の照射方向を変更するなどの改良を行い、認証精度を向上させた製品。ソフトウェアやハードウェア間で生体情報をやり取りするためのインターフェースとして、国際標準規格である「BioAPI(Biometrics Application Program Interface)2.0」に対応する。
日立ソフトウェアエンジニアリングと共同開発した指静脈認証管理システムは、たとえば、利用者が勤怠管理や旅費精算といった企業内システムにアクセスする際に、ID/パスワードを入力するかわりに、指静脈認証で個人認証を可能にする製品。管理者は、さまざまな業務アプリケーションなどへの利用者のアクセス管理を一元管理できる。
日立は、これまでの指静脈製品ラインアップに、これら新製品を加え、日立のセキュリティソリューション「Secureplaza」などと組み合わせて提供する。
日立指静脈認証装置の価格は2万9400円。11月22日から出荷する。指静脈認証管理システムの価格は1クライアントあたり2万1000円。