システム基盤としてのSharePointを推進--日本ユニシス - (page 2)

柴田克己(編集部)

2007-03-12 20:31

段階的な業務改善のためのシステム基盤

 日本ユニシス、商品企画部.NETビジネスディベロプメントの西田良映氏は、SharePointの引き合いが高まっている理由のひとつとして、「導入開始の敷居があまり高くない」点を挙げる。

日本ユニシス西田氏 日本ユニシス、商品企画部.NETビジネスディベロプメントの西田良映氏。

 「実際には、SharePointは、導入したらそれで終わりというものではなく、導入後に運用し、発展させていくためのシステム。ただし、ベースとなる企業内ポータルの基本機能であれば、極めて容易に構築できる。そこからステップを踏みつつ、業務システムとのインテグレーション、業務プロセスの統合、と発展させていくことが可能だ。長期的な構想を視野に入れつつ、スピーディな展開ができるところが大きな特徴となる」(西田氏)

 将来的な発展のために必要な「開発基盤」としての柔軟性も、2003から2007では大幅に高められているという。日本ユニシスでは、.NETでの開発力を生かしたWebパーツの開発やアプリケーションの実装、システム連携なども構築サービスの一環として提供しているが、その際のカスタマイズの手間は大幅に低減されているとする。

 その端的な例のひとつが、SharePoint 2007で「ビジネスインテリジェンス」(BI)を標榜する機能として導入された「Excelサービス」だ。前バージョン(2003)の時代から、ユーザーにはポータルとしてのSharePointのフロントエンドに、何らかの形でグラフを表示させたいというニーズが高かったという。ただ、前バージョンではカスタマイズを行って、その機能を実装した場合でも、パフォーマンスはクライアントの性能に大きく依存してしまうといった問題があった。これがExcelサービスとしてサーバ側に標準で実装されたことにより、バックエンドのSQL ServerなどからExcelへとデータを出力し、ポータル上で共有するといった機能の実現が格段に容易になっているという。

幅の広い技術者の育成を視野に

 先述のように、日本ユニシスではSharePoint 2007について「ポータル」からスタートしつつ、「業務システムの統合」「ワークフローによる業務プロセスの統合」といった機能を段階的に取り込みながら発展させるためのプラットフォームであるという位置づけを明確にしている。これは、マイクロソフト自身がOffice Systemで描く構想や、日本ユニシスのインテグレーターとしての強みとも合致するものだ。

 「SharePoint 2007は、ビジネスのフロントエンドとバックエンドをつなぐ、インテグレーションの基盤となる製品。つまり、今後、マイクロソフトビジネスを進めていくに当たっては、フロントエンドと基幹システムのどちらにも通じていることが重要になると考えている」(西田氏)

 ユーザーの関心が高まっているSharePointだが、それを企業のシステムにインプリメントし、継続的な運用へと導けるスキルを持った技術者の人口は、決して多くないと西田氏は語る。同社では製品知識だけでなく、コンサルタント、アーキテクト、デベロッパーなど、SharePointを核とした総合的なシステム構築に携わる人々のスキル向上を目指したトレーニングの提供を、マイクロソフトと共同で検討中という。

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