米バラクーダネットワークスは、画像スパム防御で第三世代の拡張技術を同社のスパム・ウイルス防止ソリューション「Barracuda Spam Firewall」に搭載したと発表した。
搭載した技術は、画像スパムを詳細に解析。スパムフィンガープリント分析を自動化することで、画像スパムのフィルタリング効果が向上させた。そのため、複雑に進化する新種の画像スパムに対して、高い防御効果を発揮できるという。
また、画像スパム防御機能として搭載する新マルチパス光学式文字認識(OCR)エンジンは、画像を正規化するために画像の前処理を実施することで、光学式文字認識で画像内の文字が読み取るため、詳細な解析が可能。テキストと多様な色彩の組み合わせで判読が困難な画像で特に効果を発揮する。バラクーダでは画像スパムの95%以上を正しく識別できるとしている。
処理機能のほかにも、「バラクーダセントラル」のバックエンドシステムの画像スパム防御機能を高めた。バラクーダセントラルは、先進技術運用センターで、エンジニアがインターネットを常時監視し、新種のスパムやウイルス攻撃の傾向を把握し、その攻撃を軽減するための開発を行っている。
バラクーダセントラルでは、マルチパスOCRエンジンによって画像スパムを識別。スパム画像のフィンガープリントを生成して、「Barracuda Spam Firewall」に「エネルギー充填サービス」を使って1時間ごとにメールで自動配信している。
そのため、「Barracuda Spam Firewall」では、メールに含まれる画像のフィンガープリントを、画像スパムのデータベースと比較することで、バラクーダセントラルで分析された画像スパムを効果的に防御することができる。
「Barracuda Spam Firewall」搭載のファームウェアv3.4.10以降を利用するユーザーは、この第三世代の画像スパム防御機能を使用できる。また、「Barracuda Spam Firewall」ユーザーでエネルギー充填サービスを購入している場合は、最新のファームウェアへの更新を追加料金なしで行うことが可能。新規購入の場合の価格は60万円から。