日本オラクルは4月16日、多次元収益性管理アプリケーション「Oracle Profitability Manager」の出荷を開始した。
同製品は、事業の収益構造をさまざまな切り口で把握できるようにするための配賦計算機能を持つアプリケーション。「Oracle Corporate Performance Management (Oracle CPM)」ソリューションの一部として提供される。ユーザーは、店舗、顧客、商品、販売チャネルといった切り口ごとに、収益、費用、リスクなどを判断して収益性を分析することが可能になるという。
なお、Oracle CPMは、共通データ基盤である「Enterprise Performance Foundation」を持ち、それを介して各モジュールが連携し、企業全体での予算管理、収益性管理を行える。また Oracle CPMは、オラクルのERPアプリケーション「Oracle E-Business Suite(Oracle EBS)」の一部であり、すでにOracle EBSを使用中のユーザーであれば、短期間・低コストでシステム拡張できるという。
Oracle Profitability Managerは、同社の金融業界向け収益管理モジュール「Oracle Performance Analyzer」と活動基準原価計算モジュール「Oracle Activity Based Management」を統合されている。オラクルは今後、金融業界以外へのソリューション展開を図りたい考えだ。
日本での展開に先立ち、アビームコンサルティングが製品機能を評価した。アビームは、金融業界向けに管理会計のコンサルティングから同製品の導入までを一貫して支援する体制を整えている。
価格は1従業員あたり8750円。最小契約数は2000人から。