「ソーシャルネットワーキング」って若い子たちの遊びなの? - (page 3)

文:Natasha Lomas(Silicon.com) 翻訳校正:アークコミュニケーションズ、坂野裕史

2007-06-29 08:00

--モバイル機器とかを使ってもいいんじゃないの?

 だいぶ分かってきたね。通信事業者は前進中のソーシャルネットワーキングの可能性に熱くなり始めているんだけど、その理由は、自社通信網のトラフィックを増やす(それによって売上が上がる)ことだけではない。Facebook、Flickr、MySpaceなどのウェブで存在感を示している企業のユーザーは、しばらく前から携帯端末経由で自分のプロフィールにコンテンツを投稿できるようになっていたが、今はもっとすごいアイデアが検討されている。GPS対応のソーシャルネットワーキングがその1つだ。

--どういうこと?

 ソーシャルネットワーキングの利用者は、携帯電話を持っているだけの人ではなくて、すぐにでもハードウェアとソフトウェアをつなぐ可能性がある。もちろんそのハードウェアがGPSに対応していればの話だけどね。これによってユーザーの現在位置を地図上で正確に示すことができ、ソーシャルネットワークに新しい次元が加わることになる。これは「ソーシャルマッピング」と呼ばれていて、ソーシャルネットワーキングが一回りして現実世界で「会う」ことに戻ったケースだね。

--じゃあ誰か友達が近くの居酒屋で一杯やっているかどうか、携帯でチェックできるってこと?

 そのとおり。でも喜ぶのはまだ早い。ソーシャルマッピングは、まだGPS携帯にあまりお目にかかれない現在のイギリスでは、携帯電話会社の思いつきにすぎない。しかし、海を渡れば技術はもっと進んでいる。10代の若者に親しまれる名前を持つloopt、Mologogo、Socialightなどのサービスは、ここ数年アメリカの裕福な若者たちが友達と飲み会をするのに一役買っている。

ハイテク度では少し劣るけど、高価なハードウェアが足かせにはならないモバイルソーシャルネットワーキングの例がTwitterだ。このサイトを使うと、ユーザーはウェブや受信するようサインアップした人のモバイル機器に、自分の現在の状態を説明したSMSメッセージを公開できる。「twittering」という単語が、「成り行きまかせでささいなテキストベースの発言」を意味する言葉として辞書に載る日も近いだろうね。

--面白いね。いろんなものが生まれているんだ。何か問題点はあるの?

 マイナス面といえば、企業は今では、社員が勤務時間中にどの友達がオンラインになっているかをチェックするのにかまけていることに対処する必要がある。ウェブで時間の浪費が助長されるという古典的なケースだ。社員がオンラインで不適切な行動を取れば、会社の評判に傷が付くリスクもある。このため、ソーシャルネットワーキングのウェブサイトへのアクセスを禁止する企業もある。

 企業が懸念する別の問題としては、機密情報がソーシャルネットワーク経由で流出する可能性があること、社員の引き抜きや企業秘密の盗聴などの目的で、競合企業の社員についてライバル組織が情報収集を行う可能性があることが挙げられる。

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