オープンシステムのノウハウ活用して重い業務に耐えうるシステムを作れるという強み--NEC

田中好伸(編集部) 2007年09月10日 08時00分

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 かつて、Linuxを中心としたオープンソースソフトウェア(OSS)といえば、ウェブやメールなどのエッジ系サーバの基盤として利用されるのが専らだった。しかし、その有用性が証明されるにつれ、その適用範囲はエッジ系はもちろんのこと、企業内の情報系システム、あるいは基幹系システムにまで拡大するようになっている。

 OSS/Linuxの適用範囲が拡大するようになれば、それをビジネスのネタにするベンダーの動きも変わらざるを得ない。ベンダーとして、いつまでも「OSS/Linuxはエッジ系でしか利用できません」と言っていたら、せっかくの利益を逃してしまうことになってしまう。そこで、適用できる範囲が拡大する動きにあわせて受動的に対応するだけでなく、自ら能動的に適用範囲を拡大させようとするベンダーも出てきている。NECもそうした1社と言えるだろう。

開発・サポート・システム構築のノウハウ+OSS/Linux

 NECは2007年4月に、NECグループ全体のOSS/Linux活動を統括するために「OSSプラットフォーム開発本部」を立ち上げている。同本部の狙いについて、本部長の大宮虎徹氏はこう語る。

 「企業向け市場はもちろん、組み込み系分野や通信企業向け、高性能コンピューティング(High Performance Computing:HPC)市場などの領域でもOSSを対応させることを狙っています。OSSプラットフォーム開発本部では、OSS/Linuxの技術を中心にしていますが、NECがこれまでに培ってきたメインフレーム、スーパーコンピュータ、UNIXサーバの開発経験・方法論に基づいた開発・サポート・システム構築のノウハウもあります。さらに、OSSプラットフォーム開発本部では、OSS/LinuxベンダーやOSSコミュニティー、業界団体との窓口という役目も果たしています」

 OSSプラットフォーム開発本部には、190人以上のOSS/Linux関連の技術者が在籍しているが、NECグループ全体では7800人ものLinux技術がいる。ちなみに、NECグループは2006年12月末までにLinuxサーバの出荷台数が累計で6万9000台、導入サイト数は2200を超えているという。

 そうしたNECグループ内で、OSSプラットフォーム開発本部が統括するOSS/Linuxビジネスは市場を(1)情報系システム/Web 2.0システム、(2)エンタープライズ基幹系システム、(3)社会インフラを中心にした基幹系システム――という3つのセグメントに分けて展開している。

SpikeSourceソリューション

 (1)の情報系システム/Web 2.0システムは、NECが出資する米SpikeSourceが動作検証を行って基盤スタックとしてまとめた「SpikeSourceコアスタック」を活用したものであり、OSSを簡単にローコストで導入・運用できることから、裾野の広いソリューションとなっている。

ZDNet Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

この記事を読んだ方に

連載

CIO
シェアリングエコノミーの衝撃
デジタル“失敗学”
コンサルティング現場のカラクリ
Rethink Internet:インターネット再考
インシデントをもたらすヒューマンエラー
トランザクションの今昔物語
エリック松永のデジタルIQ道場
研究現場から見たAI
Fintechの正体
米ZDNet編集長Larryの独り言
大木豊成「仕事で使うアップルのトリセツ」
山本雅史「ハードから読み解くITトレンド放談」
田中克己「2020年のIT企業」
松岡功「一言もの申す」
松岡功「今週の明言」
内山悟志「IT部門はどこに向かうのか」
林 雅之「デジタル未来からの手紙」
谷川耕一「エンプラITならこれは知っとけ」
大河原克行「エンプラ徒然」
内製化とユーザー体験の関係
「プロジェクトマネジメント」の解き方
ITは「ひみつ道具」の夢を見る
セキュリティ
エンドポイントセキュリティの4つの「基礎」
企業セキュリティの歩き方
サイバーセキュリティ未来考
ネットワークセキュリティの要諦
セキュリティの論点
スペシャル
エンタープライズAIの隆盛
インシュアテックで変わる保険業界
顧客は勝手に育たない--MAツール導入の心得
「ひとり情シス」の本当のところ
ざっくり解決!SNS担当者お悩み相談室
生産性向上に効くビジネスITツール最前線
ざっくりわかるSNSマーケティング入門
課題解決のためのUI/UX
誰もが開発者になる時代 ~業務システム開発の現場を行く~
「Windows 10」法人導入の手引き
ソフトウェア開発パラダイムの進化
エンタープライズトレンド
10の事情
座談会@ZDNet
Dr.津田のクラウドトップガン対談
Gartner Symposium
IBM World of Watson
de:code
Sapphire Now
VMworld
Microsoft WPC
Microsoft Connect()
HPE Discover
Oracle OpenWorld
Dell Technologies World
AWS re:Invent
AWS Summit
PTC LiveWorx
吉田行男「より賢く活用するためのOSS最新動向」
古賀政純「Dockerがもたらすビジネス変革」
中国ビジネス四方山話
ベトナムでビジネス
日本株展望
企業決算
このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]