コンテンツ・ロジスティック・リナックスは11月19日、米EnterpriseDBが開発・サポートするオープンソースソフトウェア(OSS)のリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)「EnterpriseDB Advanced Server」の日本国内での販売権を取得し、12月から順次、ディストリビューションとサポートを開始することを発表した。日本語版リリースは2008年2月の出荷開始を予定している。
EnterpriseDB Advanced Serverは、OSSのRDBMS「PostgreSQL」をベースにしたものであり、米OracleのRDMBSと互換性があるという。Oracleベースのアプリケーションを変更することなく、EnterpriseDB Advanced Serverに切り替えられるとしている。同社の説明によれば、導入コストを5分の1以下に抑えられるという。EnterpriseDB Advanced Serverは、以下のような商品構成となっている。
- Database Server=EnterpriseDB Advanced Serverのコアエンジン
- EnterpriseDB Migration Toolset=ワンクリックでOracle DBに格納されているすべてのデータや(ストアドプロシージャなどの)ビジネスロジックを移行できる。MySQLやMicrosoft SQL Server、Sybaseにも対応
- EnterpriseDB Developer Studio=開発者・データベース管理者向けコンソールツール
- EnterpriseDB Procedural Language Debugger=PL/SQL、PL/pgSQLに対応したストアドプロシージャの開発・デバッグツール
- EnterpriseDB DBA Management Server=DBの監視・プロファイリング・レポーティングなどを行えるウェブベースのDB管理ツール
- EnterpriseDB Replication Server(オプション)=OracleとEnterpriseDB Advanced Serverからのリアルタイムレプリケーションを提供
まずはRed Hat Enterprise Linux版を最初の基盤としてサポートし(32ビットと64ビット)、順次Windows、Solaris SPARC、Solaris x86-64版のサポートも追加していく予定。販売チャネルは提携ディストリビューションパートナーからの出荷を基本としている。
EnterpriseDB Advanced Serverのサブスクリプション価格は1ソケットあたり年間78万円を予定している。同社では初年度5億円の売り上げを見込んでいる。