コグノスは2月1日、同社の主力製品であるパフォーマンスマネジメント(PM)ソリューション「Cognos 8」の最新版「Cognos 8 v3」の販売を開始した。
「Cognos 8 v3」は、「Cognos 8 BI」「Cognos 8 Planning」「Cognos 8 Go!」シリーズなどを統合したPMシステムと、導入支援サービス、トレーニング、サポートを合わせたPMソリューションとして提供されるもの。
新バージョンでは、「より広範囲なユーザーに対する的確な情報提供」「システム管理負担を軽減する導入、管理の簡素化」「コンサルティング/トレーニング/サポートの充実化」の3点を特に目指した新機能を追加し、企業にとってより費用対効果の高いPMソリューションとして提供するという。
新機能の一例として、「より広範囲なユーザーに対する的確な情報提供」の面では、新たに「エクスプレス・オーサリング・モード(Express Authoring Mode)」が追加された。従来のシステム部門を対象としたレポートオーサリング機能に加え、新たに財務情報や経営情報など特定のデータを利用する専門分野のユーザー向け機能を強化し、ユーザーが直観的な操作で財務諸表形式の財務レポートを自ら作成できるインターフェースが導入されている。そのほか、ビジネスユーザーがレポート期限のアラートをそれぞれ設定し、各自の責任範囲に関係した重要なパフォーマンス情報をいつどのように受け取るかを管理することができる「セルフサービス・パーソナル・アラート」機能も追加された。
発表に伴い来日したCognos Inc.のビジネス・インテリジェンス担当副社長兼ゼネラルマネージャーのEric Yau氏は、2007年11月に発表されたIBMによるCognosの買収について言及。IBMとCognosの製品ラインに重複する部分が極めて少ない点を指摘した上で、「より大規模かつ優れたソリューションを、より幅広い顧客層に提供できる。強力なシナジー効果が見込まれる」と述べた。