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帳票こそ、日本企業のあらゆる情報システムの基盤--ウイングアーク テクノロジーズ:実は重要な帳票(3) - (page 2)

宍戸周夫(テラメディア)

2008-02-06 18:30

日本の帳票文化を守ったSVF

 このSVFは、日本の帳票文化を現在のウェブやメールシステム全盛の時代にまで継承した画期的なソリューションといっていいだろう。SVFが開発された1990年代半ばは、ネットを中心にITシステムが大きな変換期を迎えたころ。企業には、何十年と使い続けてきたレガシーシステムの再構築が迫られていた。

 そこで問題になったのが帳票である。企業は、それまでメインフレームやオフコンで開発してきた何百、数千にものぼる帳票を作り替えなければならないという課題に直面した。かといって、欧米のように帳票をなくしてしまうというわけにもいかない。

 谷口氏は「ある大手建設会社では、新入社員に初めて渡されるのが分厚い帳票集なのです。自分が配属された部門では“これとこれが必要だ”ということを学んで、帳票から会社の業務の仕組みや流れを体得するのです」という。帳票とともに形作られてきた日本の企業がウェブやメールの時代だからといって、その帳票を捨てられるわけがない。

 ちょうどそのタイミングで、ウイングアーク(当時は翼システム)はフォームの中にデータを書き込む要領で簡単に帳票設計ができるSVFを提供した。グッドタイミングだった。当然大ヒット商品となり、現在SVFの採用企業数は1万5000を越え、サーバライセンスは約6万8000を数えるまでに至った。

 その後、ウイングアークはSVFをウェブ対応、PDF対応、さらにはマイクロソフトの新しい電子文書フォーマットである「XPS」(XML Paper Specification)に対応させた次世代ウェブ帳票などへと機能強化。同時にテリトリーをデータの流れの中で残った2つ、「ためる」と「いれる」にまで拡大していく。

 まず取り組んだのが「ためる」の機能を司る「Dr.SumEA」だ。SVFがデータを帳票の形で「ひきだす」機能を担っていたのに対し、そのデータを蓄積し、活用するのがDr.SumEAだ。多次元高速集計検索エンジン、いわばビジネスインテリジェンス(BI)ツールである。

 しかし、BIツールといっても海外製品のように専門家向けではない。購買担当者や現場の営業マンが使えるという特徴がある。Dr.SumEAとして最初に製品が出たのは2001年5月。これによって同社は単なる帳票からレポーティングの分野もカバー、ブラウザ環境でデータベースの情報をビジュアルに見ることが可能となった。

 これに続くのが、「いれる」の部分を担う入力画面開発ツール「StraForm-X」だ。標準技術やノンプログラミング設計によって、操作性にすぐれた入力環境をウェブブラウザで提供するというものである。これによって業務書類や帳票のウェブシステム化を実現し、現場の担当者も業務に合わせてフォームを設計できるようになっている。

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