Yahooは検索ビジネスをMicrosoftに売却しないことを決定した。
米国時間6月12日に出されたYahooの声明から、以下の通りである:
Yahooは「潜在的な取引に関するMicrosoftとの話し合い――Yahoo!全部を取得するか一部を取得するかについて――が終了したことを本日発表した…。
「Microsoftが提案していたYahoo!の検索ビジネスの単独での取得については、Yahoo!の取締役会は慎重な評価を経た後、そのような取引は検索とディスプレイ市場の融合という会社の見解と一致せず、戦略的将来にとって不可欠であると会社がみている独立した検索ビジネスを会社が失うことになり、それはYahoo!の株主にとって最善ではないと判断した。」
Yahooの声明の全文からすると、この2番手の検索プレーヤーが土壇場で会社全部をMicrosoftに売却しようと試みているように聞こえる――これは6月8日にMicrosoftが退けたオファーである。
「話し合いの結論は、いくつかの取引の代替案に関するMicrosoftとの数多くの会合や対話を経て出された。これにはRoy Bostock会長やYahoo!のその他の独立役員メンバーも参加した6月8日のYahoo!とMicrosoftの会合も含まれる。この会合でMicrosoftの代表者たちは明白に、たとえ同社が以前に提示した価格帯であっても、MicrosoftがYahoo!の全部を取得しようと追求することに関心はないと、述べていた。」
Yahoo-Microsoftの交渉が公にされて以来、YahooがプレスリリースでMicrosoftの先手を打ったのは初めてのことだ。
アップデート:Microsoftから話し合いが決裂したことに関する声明は以下の通り:
「MicrosoftがYahoo!を取得するオファーを取り下げてから数週間、2社はMicrosoftがYahoo!の株主に1株当たり33ドル以上を提供するであろう代替的な取引について話し合いを続けた。このパートナーシップは市場での健全な競争を確保し、広告主、発行者、消費者の選択肢を拡大し革新をもたらすと思われた。5月3日に述べ、5月18日にも繰り返されたとおり、MicrosoftはYahoo!の全部を取得することには関心を示していなかった。われわれの代替的取引についてはまだ話し合いに応じることができる。
Yahooが検索部門だけを売却するつもりはないと決意したことが予想外だったとは言えない。Yahooは他の事業を促進するためにも検索部門が必要なのだ。
それではMicrosoftが検索ビジネスを成長させるためには何をするだろうか?なにか提案は?考えは?希望的観測は?
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ