What's up, man?
この道場が始まって約1カ月が過ぎました。そろそろみなさんのやる気に火がついてきたころでしょうか。今まであきらめていたことが「もしかしたらできるかも?」と思い始めている時期かもしれません。
前回、英語学習で一番大事なのは、モチベーションの維持であると言いました。そして「なぜ英語を学びたいのか考えておくように」と宿題を出しました。その考えはまとまっているはずですね。今この記事を読んでいるみなさんにとって、英語を学びたいという思いは共通だという前提で話を進めましょう。
学ぶ目的があって、モチベーションが維持できれば、学習を長期に渡って継続することができます。継続することができるなら、実はどんな学習方法でも確実に実力は上がっていきます。学習を継続することの重要性は英語学習に限ったことではありません。リーダーシップ論で有名なJohn P.Kotter教授は、その著「Leading Change」(「企業変革力」:日経BP社)の中で、優れたリーダーシップの条件として「Lifelong Learning」、つまり生涯学習の重要性を説いています。皆さんがビジネスの世界で成功するノウハウとしても、学び続ける姿勢は生かされるのです。
まずは頭の体操から
さて、では実際に学ぶステージに入っていきましょう。日本人は義務教育で最低でも3年間は英語を学びます。高校も入れれば合計6年間。それなのに英語がしゃべれないとなると、外国人は皆、不思議に思います。なぜそんなに長期間勉強しているのにしゃべれないのでしょうか。
ストレートに結論を出してしまうのも面白くないので、まずは頭の柔軟体操をしてみましょう。以下の課題を考えてみてください。
これは有名な9ドットのクイズで、発想の柔軟性を試すものです。ここでは、これが解けるかが重要ではなく、なぜこのクイズが解けないのかを考えてみましょう。
人間は枠の中で物事を考えがちです。枠の中で思い込み、幅広い発想ができなくなります。このクイズのトリックはそこにあります。できなかった多くの人は、このドットの中で線を書かなければいけないと「思い込み」ます。そして答えが出ないのに、ひたすらドットの中で思考を続けます。
皆さんはどうでしたか? クイズの答えは次のページにあります。