実践で感覚をつかもう
TOEICに関して言えば、今述べた文法のトレーニング以外は、過去問をひたすら解くといいでしょう。初心者であれば、TOEICの問題形式がどうなっているのかを知るためにも、TOEICを作成しているETS発行の公式問題集が良いでしょう。公式問題集では、どんな形式の問題が出題されるのかさえ理解できればOKです。あとはひたすら問題を解いていくことに集中しましょう。過去問を解くポイントは、実践と同じ時間を設定し、時計とにらめっこしながら解くことです。途中で諦めず、わからなくても解答する点も実践と同じ。TOEICでは山勘も重要なのです。
ボキャボラリー対策を考える
ボキャブラリーは、わざわざ問題集を買って勉強しなくていいでしょう。ではどうするか。過去問をやりつつ自分で単語帳を作るのです。問題を解いて、答え合わせをしながらボキャボラリーノートを作成しましょう。作り方と覚え方は文法と同じです。これで、あなただけのオリジナルTOEICボキャブラ参考書ができます。意外と簡単な単語がわからなかったりすると恥ずかしいので秘伝にしましょう。勉強にカッコをつけるほどくだらないことはありませんが、英語のできるガールフレンドにつっこまれるとやる気が失せるので、そういった対策も大事ですね。
ここからは上級者向けですが、TOEIC 900点を超えたら、ぜひ試してほしいボキャブラリーの本があります。それは、Murray Bromberg & Melvin Gordon著の「1100 Words You Need to Know」(BARRONS)です。私自身、大学時代からの愛読書で、珠玉のボキャボラリーが学べます。ボキャボラリー本は買わないのが信条ですが、この本だけは別格なのであえて推薦させていただきます。
リスニング力を強化する
どうしてもリスニングが苦手という人も多いかと思います。リスニングに強くなると、映画で聞き取れるフレーズも多くなり、ぐっと英語が身近になります。耳は鍛えれば確実に短期の伸びが期待できます。しかし注意して下さい。筆者の経験では、「聞き流し」はリスニング能力を最も阻害する勉強方法です。特にリスニングが苦手な方は、絶対に聞き流しをする癖をつけてはいけません。聞き流しで1000時間英語を聞くなら、聞かないほうがましです。
では、どうすれば聞き流さないでリスニングを鍛えることができるか。一番効率がいいのがディクテーションです。遊びながらであれば、例えば自分の好きな洋楽の曲をディクテーションしてみるのはどうでしょう。