Microsoftの消費者/機器分野でのデジタル著作権管理(DRM)戦略は、絶えず変化し、あいまいなものであった。Microsoftはこのほど新しいデジタルメディア連合に参加したが、これにより――少なくとも今のところは――状況が明らかになることはほとんどなかった。
Microsoftの不運に終わった「PlayForSure」イニシアティブは、ほとんど公にされていない「PlayReady」に譲り渡されたようだ。同時にMicrosoftはエンドツーエンドで接続されるエンタテインメント体験の創出に(延々と)取り組んでいるらしい。これはコンテンツをさまざまなデバイス――「Xbox」「Zune」、PC、テレビ、自動車――で再生できるようにすると思われるものだ。
そして今度はDigital Entertainment Content Ecosystem(DECE)の登場である――「一度購入すれば、どこでも再生できる」ことを目指すコンソーシアムだ。DECEに関する複数の記事を初めて読んだときには、Microsoftがメンバーであることはほとんど言及されていなかった。ただしほとんどどの記事も、Appleがメンバーでないことについては言及していた。そしてCisco、Warner Brothers、Sony、Best Buy、そのほか数多くの企業とともに、MicrosoftもDECEのメンバーであることが判明した。
(MicrosoftからはDECEに参加するとの決定に関するプレスリリースは出されていないが、この新グループを支える「ハードウェアプロバイダ」のひとつとして、さまざまな記事中のリストに含まれていた。)
DECEは何らかの新しいDRMスキームを考案するのだろうか?真新しいDECE対応のデバイスを必要とするようなスキームを?そしてWindowsはどうにかして、この新しい組み合わせに取りこまれるのだろうか?Engadgetは何らかの「著作権ロッカー」のようなもの、つまりデジタル製品の購入が保管される場所が作られると報じている。もしそれが事実なら、これから到来する「Windows Mobile 7」のアプリストアである「Skymarket」や「Zune VideoX」イニシアティブにとって、さらに「Live Mesh」にとっても、このことは何を意味するのだろうか?
あまりに多くの疑問が湧いてくるのだが、2009年1月のConsumer Electronics Showまでは答えが得られる可能性はほとんどゼロのようだ…。
この記事は海外CNET Networks発のニュースをシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。海外CNET Networksの記事へ