TIS、OSSの情報共有ソーシャルウェア「SKIP」のサポートサービスを開始

田中好伸(編集部)

2008-12-03 18:39

 TISは12月3日、オープンソースソフトウェア(OSS)の企業内情報共有ソーシャルウェア「SKIP」に対するサポートサービス「SKIPあんしんサポート」の提供を開始した。SKIPは11月、正式版となるVersion 1.0が公開されている。

 SKIPは、企業内での従業員同士の情報共有を実現するためのアプリケーションであり、TISが開発した。同社内で約3年間2000人以上に利用され、2008年6月にOSSとして公開。これまでに1000件以上ダウンロードされているという。

 今回開始となったSKIPあんしんサポートは、SKIPを自社で導入する際の問題解決のための問い合わせや障害調査といったサポートを必要とするユーザー企業を対象にした有償のサービスになる。具体的には(1)SKIP年間サポート(2)SKIP構築代行(3)SKIP開発支援――になる。

 (1)の年間サポートは、SKIPを導入・運用・利用する際に生じる質問などに電話やメール、ウェブを活用したサポートを提供するというもの。ヘルプデスクでは、問い合わせに開発者が対応し、SKIPのバージョンアップなどの情報を定期的に提供する定期レポート、運用中に発生した障害のログ調査や緊急版を提供する障害調査支援も含まれる。年間サポートには、SKIPを活用して社内の情報共有を活性化策も含まれるという。年間サポートの費用は月額10万円程度から、となっている。

 (2)の構築代行は、SKIPを導入する際の構築作業を代行するというもの。要件や環境などについてヒアリングを実施した上で、SKIPに最適な構成を提案し、SKIPが動作するまでの構築作業を行う。費用は、構成に応じて変動するが、約10万円から、となっている。

 (3)の開発支援では、SKIPをカスタマイズして導入される際のサポートを提供する。SKIPを改修する際に、改修したい機能ごとに完成までを電話やメール、ウェブで支援する「ソリューション支援」と、週に1度サポート担当者とペアプログラミングを実施しながら、さまざまな要望に応えていく「オンサイト支援」の2種類となる。ソリューション支援が1機能20万円から、オンサイト支援が月額70万円から、となっている。

 TISは、SKIP関連事業を推進するための専任組織として「SonicGarden」を11月に立ち上げている。また、SKIPをより活用してもらうためにASP/SaaS形式でのサービス提供も予定しているという。同社ではサポートサービス、SaaS提供なども含めて3年間で300社への導入を目標にしている。

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