Yellow Dog Linux 6.1
前回の記事でも「最もインストールが簡単だったディストリビューション」として紹介したYellow Dog Linux(YDL)。その際はYDL 5.0.2を試したのだが、2008年2月にはバージョン6がリリースされ、こちらもフォトレポートとして紹介した(最新の「Yellow Dog Linux 6.0」をPS3に入れてみた)。
さて、その後のニュースとして、11月には「PLAYSTATION 3 Linux Information Site」の運営でも知られる日本企業のフィックスターズが、YDLの開発元である米Terra Soft Solutionsを買収。YDLの開発も引き継ぐことが発表された。
追って、11月20日にはCell SDK 3.1への対応、Firefox 3.0、OpenOffice 2.3の搭載、SIXAXISコントローラをサポートするBluetooth対応など、細かい機能強化を行った「YDL 6.1」がリリースされた。現在、同社の米国サイトから、ノンサポート版のダウンロードが可能となっている。
1.PS3(ゲームOS)の状態をバックアップしておく
XMBの「設定」→「本体設定」から「バックアップユーティリティ」を選び、現在PS3のHDDに保存されているデータをバックアップしておく。
一般的なPCで使えるUSB端子付きの外付けHDDを「FAT32」形式でフォーマットしてPS3に接続。バックアップデータの保存先としてその外付けHDDを指定しよう。現在PS3に保存しているデータ量よりも大きな空き容量が必要だ。
バックアップにかかる時間は、保存されているデータ量やHDDのスピードによっても異なるが、40Gバイト前後のデータで約1時間を目安にして、余裕のあるときに作業しよう。
なお、PS3 Linuxのインストール後にゲームOSで起動し直し、同じく「バックアップユーティリティ」の「リストア」を使うと、バックアップしたときのゲームOSのデータ状態(セーブデータやムービー、画像、音楽、フレンドのメッセージなど)を復帰できる。リストアにもバックアップと同程度の時間がかかることを憶えておこう。
2.PS3 HDDのフォーマット
データのバックアップが終了したら、次は、PS3側のHDDをフォーマットしてLinux用の領域を確保する。
PS3メニューのXMBで「設定」→「本体設定」を選び、その中から「フォーマットユーティリティ」→「ハードディスクのフォーマット」を選択する。
次に、領域をどのように確保するかについて「全体をPS3で利用する」と「カスタム」という選択肢が表示されるので、ここでは「カスタム」を選ぶ。
次に選択するのは、Linuxに割り当てる容量の指定だ。PS3では、10GバイトのHDD容量をPS3もしくは他のシステムに割り当てられるようになっている。今回も「ちょっと試してみる」ことが目的なので、「他のシステムに10GBを割り当てる」を選ぼう。
最後に、フォーマットの方法を選ぶ選択肢が表れる。ここではすぐに作業が終わる「クイックフォーマット」を選ぼう。