#4:現場の担当者に八つ当たりしない
サービスデスクやヘルプデスクの人間に怒りをぶつけても、まず何の成果も得られないだろう。ほとんどの場合、彼らは決断を下すだけの権限を与えられていないのである。このため、彼らはあなたに対して杓子定規な対応しかできないのである。怒っても何も解決されないだけでなく、真の解決までの道のりを遠くすることにしかならないのである。どうしても腹の虫が治まらないという場合には、憤慨している対象が彼らではなく、該当の規定であるということを明確にしておくべきである。
#5:決定権を持っている人を見つける
何かを必要とする場合、それについての決断を下せるだけの権限を有した人物を探し出さなければならない。上記4番で述べたように、現場の担当者がそういった権限を有していることはまずないのである。つまり、現場の担当者はすでに決定された規定に基づいて行動しているだけであり、例外を認めようとしないのが普通なのだ。このため、あなたの満足のいく決断を下せるだけの権限を有する人物として、そういった担当者の上司や、上司の上司を見つける必要があるのである。
#6:数の力は大きいということを忘れないようにする
何かを実現する必要がある場合、協力者を募る、すなわち同じ課題を抱えている人々を味方に付けることで、実現の可能性が高くなる。このような人々が皆同じことを口にすれば、相手はあなたが問題を起こすタイプの孤立した人間ではないと判るはずである。
#7:ことを大きくする場合の方法をはっきりさせておく
別の組織、例えば社内における他の部門との間に問題が発生した場合、どのような方法でことを大きくするのかをはっきりさせておくべきである。まず自身の上司のところに話を持っていくつもりでいるのだろうか?それとも、自身の上司以外の第三者を巻き込むつもりでいるのだろうか?いずれの道を選ぶにしても、その方法について自身の上司にはっきりと伝えておくべきである。もしもことを大きくする場合には、問題となっていることや、ことを大きくする理由、行ってもらいたいことについてできる限り熟考しておくべきである。
#8:状況を文書化する
状況を文書化することで、起こっていることを相手側に把握してもらいやすくなる。また、あなたが常に状況を把握しているということを伝えられるようにもなる。なお、文書化する場合には関係者名や日付、時間、約束されたことについてできる限り具体的に記述しておくべきである。