Microsoftは、8月に公開予定の「Office Web Applications」のテクニカルプレビュー版をまだ公開していないが、「Silverlight」がウェブ経由で配信する「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」をどのように“明るくする”のかについて、詳細を公開している。
Microsoftの代表者が、ウェブ経由で配信するOfficeの計画を最初に発表したのは2008年10月の「Professional Developers Conference」でのことだった。当時、MicrosoftはOffice Web Appsはクライアントベースの「Office」を置き換えるものではなく、補完するものとして発表、同時に「Office 2010」のローンチ(最後に聞いた限りは2010年の5月〜6月といわれている)についても明らかにした。
Office Web Appは、PC、携帯電話などのウェブブラウザから、先に述べた4種類のOfficeアプリケーションの閲覧や編集が行える製品だ。対応ウェブブラウザは、「Internet Explorer 7」「Internet Explorer 8」(Windows)、「Safari 4」(Mac)、「Firefox 3.5」(Windows、Mac、Linux)となっている。
だが、Office Web Appsチームが昨年秋から述べているように、Microsoft SilverlightのIEプラグインをインストールしたIE/Windowsからアプリケーションにアクセスするユーザーのみに、高度な閲覧機能が提供される。8月5日付けのブログで、Office Web Appsチームは初めて、Silverlightが「明るくする」ものが、Windows/IEでOffice Webを動かすユーザーに何を意味するのかの例を公開している(注意:コメント欄にてある読者が指摘してくれた通り、MicrosoftはWindows上のIEと特定せず、IEとのみ記しているので訂正した)。
Office Web Appsのプログラムマネージャ、Gareth Howell氏はブログ記事中、「ウェブブラウザはすべてが同じというわけではない」という見出しで、「Office Web Appsはプラグインなしでもよく動くが、Silverlightをインストールしているとさらに良い」と記している。
Howell氏によると、Office WebのWordでSilverlightと併用するユーザーには、以下のような機能が利用できるという。
- ロードパフォーマンスの高速化
- 100%ズーム時にテキストの表示を改善
- 100%以外のズーム比率でもテキストの表示を大きく改善
- 検索でのハイライトの精度改善
PowerPointの場合、Silverlightと併用すると、アニメーションがスムーズになり「ブラウザのウィンドウサイズに合わせてスライドが拡張する」とHowell氏は記している。「だが、レンダリングやアニメーションにSilverlightが必須というわけではない」とも付け加えている。
Microsoftは先月、Office Web Appsは無償版と有償版の両方を提供すると述べた。コンシューマ向けの無償版は、「Office Live」経由でダウンロード提供となる見込みだ。有償版は法人向けとなり、2種類を提供する。1種類目はMicrosoftが「Online」製品群の一部としてホスティングするもので、2種類目はユーザー自身がホスティングする。3種類ともバックエンドに「SharePoint Server」が必要であり、法人向けの有償版の場合はユーザーがSharePointを購入しなければならないということを知らない人が多いようだ。
アップデート:コンシューマ向けOffice Web Appsの名称が「Windows Live Documents」になるようだ。Microsoftは結局、1月に認めたように「Windows Live」と「Office Live」を合体するようだ。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ