MicrosoftとNokiaは「Microsoft Office Mobile」「Office Communicator Mobile」、その他のMicrosoftのサービスを、「Symbian」が動く一部のNokia携帯電話にポーティングする作業を進めている。米国時間8月12日に2社が発表した。
この提携により、Nokiaは、ビジネス向けスマートフォン「Eseries」ユーザーにOffice Mobile、Office Communicator Mobile(企業向けのモバイル端末向けIMサービス)、端末管理サービス「System Center」、その他のMicrosoftのコラボレーションサービスを提供する計画だ。
NokiaはEseriesを皮切りに、他の端末でもMicrosoftのサービスを提供する計画だ。今後、Symbianを搭載した他のNokia端末に拡大していくとしている。
Office MobileとOffice Communicatorは現在、「Windows Mobile」携帯電話でしか動かない。Nokiaの端末担当執行バイスプレジデント、Kai Oistamo氏は8月12日に開かれたプレス・アナリスト向けの電話会議で、Windows Mobile端末を提供する計画はないと述べた。2社は、Symbianポーティング作業がいつ頃完了するのかなど、Windows MobileからSymbianへのポーティングに関する詳細情報を公開していない。
MicrosoftとNokiaはすでに、「Windows Live Services」「Silverlight」「Exchange ActiveSync for Nokia」などの配信で提携している。
次期版の「Office Mobile for Windows Mobile」は現在開発中だ。Microsoftはまだ、テストビルドを広範囲に公開していないが、2010年に開発完了を見込んでいる。
Microsoftはまた、「Office Web Applications」も開発中だ。「Word」「Excel」「PowerPoint」「OneNote」などのアプリケーションに、「Internet Explorer」、Appleの「Safari」、それに「Firefox」からアクセスできるというもので、これも2010年に公開予定だ。今回のNokiaとの提携は、Office Web Applicationsとは一切関係ない。
この記事は海外CBS Interactive発の記事をシーネットネットワークスジャパン編集部が日本向けに編集したものです。 原文へ