EMCジャパンは、同社のネットワークストレージシステム「CLARiX CX4」に、従来より高速な10Gbps iSCSIおよび8Gbpsファイバーチャネルの接続オプションの提供を開始した。
また、ストレージ管理ソフトウェア「Navisphere Manager」などで、VMwareによる仮想化環境に対応した新バージョンを用意する。より統合率の高い仮想化環境において、パフォーマンスの向上と運用管理の効率化を実現するのがねらい。
物理マシンと仮想マシンの比率、海外では1:20も
ハードウェアが高性能化する中、リソースの利用率を向上させるために、1台の物理マシン上でより多くの仮想マシンを稼働させることが求められている。当然のことながら、仮想マシンの数が増えるほどストレージへのアクセスも増大するため、ストレージI/Oがボトルネックになってシステム全体のパフォーマンスが低下する可能性が生まれている。
今回、接続オプションの「UltraFlex」に10Gbps iSCSIおよび8Gbpsファイバーチャネル対応の製品を追加したことで、従来に比べ最大8倍の仮想マシンを1台のストレージに統合することが可能になるという。
同社によれば、国内では物理マシン1台に対して仮想マシン10台以下の統合率であることが多いが、海外では1対20以上の統合率で運用するケースもあるといい、より広帯域の接続オプションで仮想化環境におけるパフォーマンスや統合率の向上を図りたい考えだ。
障害解析、構成変更の省力化を支援するNavisphere Manager
管理ソフトウェアの新機能は、仮想マシンとそれが利用するストレージ領域の対応が複雑になる仮想化環境において、VMwareとの連携によりストレージ管理の合理化を図るものだ。