日立システムアンドサービス(日立システム)は10月1日、SaaS事業の企画、営業、システムインテグレーション(SI)、運用保守を推進する「SaaS事業推進センタ」を発足させたことを発表した。
SaaS事業推進センタでは自社運用(オンプレミス)とクラウドコンピューティングを統合した「ハイブリッドインテグレーション」(Hybrid_SI)を提供して、2013年には約100億円の売り上げを目指す。
Hybrid_SIには、仮想化技術を活用した既存設備のインターナルクラウド、日立グループ内外のデータセンターを利用したプライベートクラウド、ビジネスプロセスのアウトソース対応、従量課金によるSaaS型システムの提供などが含まれる。これらをユーザー企業ごとに最適な形に組み合わせることで、従来の所有型のシステムとクラウドの利用型システムのそれぞれのメリットを活かしたシステムを提供していくとする。
現在同社がSaaS型で提供しているのは、企業内での知識活用や百科事典検索サービス、統合文書管理など。今後は企業内コラボレーションや会計、人事労務・人材戦略、CRMなどユーザー企業の課題を解決するソリューションの拡大を図っていくとしている。