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IT支出は増加傾向に--そこで重要になる6つのテクノロジーとは?:ガートナー提言 - (page 2)

田中好伸(編集部)

2009-10-27 13:30

 ここまでで分かるように、IT投資に対する精査は2010年も引き続いて厳しいものになると予測できる。つまり2010年は、IT投資にかかわるすべての意思決定で、目的とするビジネスの成果の獲得実現性を徹底的に精査することが求められるとGartnerは推測。IT予算が売り上げの何%かといった漠然とした観点での評価ではなく、ビジネスへの貢献度という観点から、IT投資のベンチマークを行う必要があるだろうとGartnerは見ている。これが(3)で主張する事柄だ。

BIと仮想化、ソーシャルメディアは引き続き重要

 Gartnerでは、2009年の重要項目だった「ビジネスインテリジェンス(BI)」や「仮想化」、「ソーシャルメディア」が引き続き2010年でも重要項目になるだろうとしている。BIについて、企業は投資を増やしていくが、その焦点は“内”から“外”にシフトすると予測している。

 仮想化の技術は、この数年で企業システムでも使えるものと評価されているが、Gartnerでは仮想化をより広範囲に進めるべきだと提言している。つまり、単にサーバとデータセンターに投資するのではなくて、インフラストラクチャ全体に投資すべきだとしている。2010年にはクラウドインフラストラクチャの基礎を確立して、ITインフラストラクチャは自社保有の環境から共有の環境へと移行するだろうとしている。

 ソーシャルメディアについては、企業がどのようにどのように取り込めばいいのか、2008年頃から話題になってきている。ソーシャルメディアの技術は進化してきているが、企業はソーシャルメディアがデジタルネイティブだけのものではなく、すべての顧客層を網羅していることを実感していると説明している。

これからは「OT」が重要

 これらのBIや仮想化、ソーシャルメディアは、2008年頃から注目されているが、2010年には新たに「コンテキスト認識コンピューティング」(Context-Aware Computing)、「オペレーショナルテクノロジー」(Operational Technology:OT)、「パターンベースドストラテジー」(Pattern-Based Strategy)という3つが重要になってくるだろうとSondergaard氏は見ている。

 コンテキスト認識コンピューティングは、エンドユーザーに関する情報を活用することでコミュニケーションの質を高めるというコンセプトだ。位置情報やプレゼンス、社会的な属性、そのほかの周辺情報を利用してエンドユーザーの今のニーズを予見し、状況に応じてエンドユーザーの役に立つ機能を提供するというものだとしている。

 オペレーショナルテクノロジーは、システムの完全性を維持することを目的に、物理的資産とプロセスをリアルタイムに制御、監視するデバイス、センサー、ソフトウェアで構成される。オペレーショナルテクノロジーが成長することで、ビジネスプロセスとコントロールシステムを網羅する情報への統一的視点に対するニーズが高まると説明する。

 パターンベースドストラテジーは、“弱いシグナル”と呼ばれる、市場のパターンを形成する先行指標を先回りして入手し、モデリングし、適用するフレームワークを導入、これらの指標を競争力強化に活用するという新しいモデルを指している。パターンベースドストラテジーを活用することで、企業は市場の需要がいまどうなっているのか理解を深められるという。またパフォーマンスの変化を事後に示す指標を追う代わりに、変化が起きる前に、それを示す先行指標を検知、新しいパターンによって生み出されるリスクを認識、定量化することができるとしている。

 日本でも11月11〜13日に東京・台場で、「Balancing Cost, Risk and Growth−ITで挑む、『視界ゼロ』時代の競争と成長−」というテーマで「Gartner Symposium/ITxpo 2009」が開催される。こうした提言を踏まえて、日本国内の状況を加味した具体的な指針、施策、展望が示される。

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