Microsoftは11月中旬にロサンゼルスで開催する「Professional Developers Conference(PDC)」で、「Vedea」(開発コード)という最新のビジュアル言語を披露する計画だ。
Microsoftの英国支社の研究者、Martin Calsyn氏はブログで、以下のように記している。
Vedeaは、インタラクティブを特徴とするデータ主導のビジュアリゼーション言語だ。11月16日〜19日、ロサンゼルスで開催するPDC 09で初公開し、その後research.microsoft.comで広く公開する計画だ。
わたしに言えることといえば、VedeaはMicrosoft ReserchのラボであるMicrosoft Research Computational Science Laboratoryのプロジェクトのようである、ということぐらいだ。このチームは「Microsoft Computational Science Studio(MSCSS)」を支援しているチームだ。MSCSSは、「プログラミング知識のない科学者や研究者が、マルチスケールのモデルを動かすのに必要な大量のストレージとコンピュータ能力を利用するためのツール。これにより、複雑な自然システムを理解、予言するのを支援する」ものだ。
Calsyn氏の説明によると、MSCSSはシェルであり、ビジュアリゼーション、データ管理、コンピューテーション、モデリングなどの拡張機能をプラグインして利用できるという。Calsyn氏はさらに、以下のように付け加えている。
拡張の一例として、Azure上のデータにアクセスするための機能や、「Virtual Earth」上にヒートマップを作成する機能が考えられる。「Hadley」気候モデルデータ上のコンピューテーションや「Perfect Plasticity Approximation」をサポートしたモデルも考えられる。
MSCSSは、Craig Mundie氏が先日、いくつかの大学を回った際にデモしたツールの1つだ。Mundie氏はSeattle Times紙に対し、MSCSSのようなツールは、「Excel」がビジネスユーザーにもたらしたことを研究者にもたらす、と説明している。研究者は容易に大量の技術データ分析を行えるようになる、ということらしい。
Vedeaは既存のMicrosoft Researchプロジェクトの産物なのか、まったく新しいものなのか、わたしには分からない。Microsoftは10月半ばに開催した「Microsoft Research eScience Workshop 2009」で非公式にVedeaを披露している。
Vedeaはさまざまな可能性がありそうだ。Calsyn氏のブログにあるほかのビジュアル化技術へのリンクをチェックしてみるとよいだろう。この中には、いくつかの大学が扱っているオープンソースの「Processing」ビジュアル言語もある。
この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ