「Excel」がビジネスユーザーにもたらしたことを研究者にも--MSが「Vedea」を公開へ

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子

2009-11-09 13:59

 Microsoftは11月中旬にロサンゼルスで開催する「Professional Developers Conference(PDC)」で、「Vedea」(開発コード)という最新のビジュアル言語を披露する計画だ。

 Microsoftの英国支社の研究者、Martin Calsyn氏はブログで、以下のように記している。

Vedeaは、インタラクティブを特徴とするデータ主導のビジュアリゼーション言語だ。11月16日〜19日、ロサンゼルスで開催するPDC 09で初公開し、その後research.microsoft.comで広く公開する計画だ。

  わたしに言えることといえば、VedeaはMicrosoft ReserchのラボであるMicrosoft Research Computational Science Laboratoryのプロジェクトのようである、ということぐらいだ。このチームは「Microsoft Computational Science Studio(MSCSS)」を支援しているチームだ。MSCSSは、「プログラミング知識のない科学者や研究者が、マルチスケールのモデルを動かすのに必要な大量のストレージとコンピュータ能力を利用するためのツール。これにより、複雑な自然システムを理解、予言するのを支援する」ものだ。

 Calsyn氏の説明によると、MSCSSはシェルであり、ビジュアリゼーション、データ管理、コンピューテーション、モデリングなどの拡張機能をプラグインして利用できるという。Calsyn氏はさらに、以下のように付け加えている。

 拡張の一例として、Azure上のデータにアクセスするための機能や、「Virtual Earth」上にヒートマップを作成する機能が考えられる。「Hadley」気候モデルデータ上のコンピューテーションや「Perfect Plasticity Approximation」をサポートしたモデルも考えられる。

 MSCSSは、Craig Mundie氏が先日、いくつかの大学を回った際にデモしたツールの1つだ。Mundie氏はSeattle Times紙に対し、MSCSSのようなツールは、「Excel」がビジネスユーザーにもたらしたことを研究者にもたらす、と説明している。研究者は容易に大量の技術データ分析を行えるようになる、ということらしい。

 Vedeaは既存のMicrosoft Researchプロジェクトの産物なのか、まったく新しいものなのか、わたしには分からない。Microsoftは10月半ばに開催した「Microsoft Research eScience Workshop 2009」で非公式にVedeaを披露している

 Vedeaはさまざまな可能性がありそうだ。Calsyn氏のブログにあるほかのビジュアル化技術へのリンクをチェックしてみるとよいだろう。この中には、いくつかの大学が扱っているオープンソースの「Processing」ビジュアル言語もある。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

ZDNET Japan 記事を毎朝メールでまとめ読み(登録無料)

ホワイトペーパー

新着

ランキング

  1. セキュリティ

    「デジタル・フォレンジック」から始まるセキュリティ災禍論--活用したいIT業界の防災マニュアル

  2. 運用管理

    「無線LANがつながらない」という問い合わせにAIで対応、トラブル解決の切り札とは

  3. 運用管理

    Oracle DatabaseのAzure移行時におけるポイント、移行前に確認しておきたい障害対策

  4. 運用管理

    Google Chrome ブラウザ がセキュリティを強化、ゼロトラスト移行で高まるブラウザの重要性

  5. ビジネスアプリケーション

    技術進化でさらに発展するデータサイエンス/アナリティクス、最新の6大トレンドを解説

ZDNET Japan クイックポール

注目している大規模言語モデル(LLM)を教えてください

NEWSLETTERS

エンタープライズ・コンピューティングの最前線を配信

ZDNET Japanは、CIOとITマネージャーを対象に、ビジネス課題の解決とITを活用した新たな価値創造を支援します。
ITビジネス全般については、CNET Japanをご覧ください。

このサイトでは、利用状況の把握や広告配信などのために、Cookieなどを使用してアクセスデータを取得・利用しています。 これ以降ページを遷移した場合、Cookieなどの設定や使用に同意したことになります。
Cookieなどの設定や使用の詳細、オプトアウトについては詳細をご覧ください。
[ 閉じる ]