大塚商会とサイオステクノロジー(サイオス)は12月7日、複合機のスキャナ機能を利用して紙文書を編集可能な電子文書へ変換するソリューションの提供を共同で行うと発表した。
同ソリューションは、リコー製複合機に、スキャナ登録作業を可能にするサイオス製ソフト「Quickコンバート」を搭載し、大塚商会が導入支援、保守サービスを行うもの。提供開始は2010年1月25日を予定している。
Quickコンバートを利用すると、スキャナ機能で文書を電子化する際に、データとして編集可能な形に変換できる。対応する変換先フォーマットは、Word、 Excel、PowerPointといったMicrosoft Office文書をはじめ、PDF、XPS、XDWなど。
これにより、紙文書の電子化による文書の保存、配布等が行えるようになる。電子化された文書はデータとして、グループウェアや業務システムなどのアプリケーションへ取り込むことも可能で、大幅な業務効率向上が図れるとしている。
Quickコンバートによって変換されたデータを取り込むことのできるアプリケーションには、名刺管理や当て込み印刷などができるメディアドライブの「やさしくシリーズ」があり、今後はOSKの統合型グループウェア「eValueNS」など、対応アプリケーションを増やしていく予定という。
また、大塚商会が提供する導入支援サービスでは、企業における電子化の目的と現状業務を把握し、その環境や業務、運用方法に合わせたシステムの導入や運用について指導を行う。両社では、これにより、個々の企業の業務形態に即した運用ができ、オフィスのデジタル化推進と業務効率の向上が可能になるとしている。
今回発表されたスキャナソリューションは、Quickコンバート、導入支援サービス、保守サービスから構成される。Quickコンバートの価格は、9万8000円(税別)。導入支援サービスの価格は5万円(税別)より。大塚商会による「たよれーる Quickスキャン保守」サービスの価格は、複合機1台につき年間1万800円(税別)。別途、リコー製複合機を用意する必要がある。両社では、同ソリューションについて、初年度600社への導入を目指す。