富士通ソーシアルサイエンスラボラトリ(富士通SSL)は10月22日、オープンソースソフトウェア(OSS)をベースとしたデータベース製品「Postgres Plus Advanced Server」(開発元:米EnterpriseDB)の取り扱いを開始したと発表した。これに合わせ、同製品を用いたデータベース移行サービスも、同日より提供を開始している。
「Postgres Plus Advanced Server」のベースとなっているOSS DB「PostgreSQL」は、商用製品と同等の機能や安定性、信頼性が支持されており、世界的にも高いシェアを持つという。Postgres Plus Advanced Serverは、PostgreSQLにデータベース開発者やシステム運用者を支援する各種ツールを加えたほか、パフォーマンス自動最適化機能(DynaTune)やデータベース高速化機能(Infinite Cache)などを備え、より容易に高速なデータベースシステムの構築が可能だとする。また、商用データベースである「Oracle Database」との互換性があり、アプリケーションの移行支援ツールが付属する。
同社が取り扱うPostgres Plus Advanced Serverは、ソフトウェアの利用に保守サポートサービスを加えた年間契約で提供される。そのため、毎年一定の料金で利用することができ、一般の商用データベースに比べ大幅にコストを削減できるとしている。
今回の取り扱い開始にあたり、富士通SSLでは、EnterpriseDBのマスターディストリビューターであるサイオステクノロジーとパートナー契約を締結。今後、24時間365日の保守サポートをはじめ、データベース移行サービスについて、サイオステクノロジー、EnterpriseDBと連携し、ユーザーのデータベース運用を支援していくとしている。
価格は、Postgres Plus Advanced Serverおよびサポートサービスが年間75万円(税別)。オプションサービスは、「データベース移行」が1インスタンスで215万円(税別)。「データベース移行検討」が1インスタンスで43万円(税別)。「プロトタイプ検証」がデータ量4.7GB以下の場合100万円(税別)。データベースサーバスタートアップ(構築作業)が、1サーバで28万8000円(税別)。
富士通SSLでは、データベース移行サービスと「Postgres Plus Advanced Server」の提供について、今後2年間で150件の販売を見込んでいる。