新日鉄ソリューションズは1月13日、同社が従来から提供してきたクラウド基盤構築サービスを拡大し、イージェネラが開発した「PAN Manager」およびそれを搭載したデルの「Dell PAN System」を利用したサービスを新たに開始すると発表した。
新日鉄ソリューションズでは、これまで、プライベートクラウド向けIT総合基盤構築フレームワークとして「NSGRANDIR(エヌエスグランディール)」を提供している。また、仮想技術検証センター「NS Cloud Competence Center」における仮想化技術やクラウド基盤の評価、検証のノウハウを生かして、TCO削減コンサルティングやクラウド基盤の構築、運用を手がけてきた。
今回、ITインフラリソース管理ソフトウェアである「PAN Manager」を用いてクラウド構築サービスを拡大することで、より短工期でのクラウド基盤導入が可能になるとしている。また、容易なリソース管理により運用コストを下げることで、TCOを大幅に削減することができるという。
PAN Managerを利用したクラウド基盤構築サービスのメニューとしては、ミドルウェアやバックアップなどを含めたITインフラ全体のデザインを行い、クラウド基盤の構築を行う「統合基盤エンジニアリングサービス」(500万円より)、運用の全体設計、コンサルティングを行う「運用設計コンサルティングサービス」(個別見積もり)、物理環境から仮想化環境への移行支援、物理および仮想化共存環境での性能検証、PAN Managerの運用検証などを行い運用や性能上の懸念点を事前に解消する「POC(Proof Of Concept)サービス」(簡易POCは無料、本格的な検証は約1カ月で300万円より)などが用意されている。
同社では今後、クラウドコンピューティングITインフラサービス「absonne(アブソンヌ)」でも、「PAN Manager」によるサービス提供を視野に入れているという。