伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は、大和ハウス工業における業務推進システムのITインフラを、新たにプライベートクラウド環境として構築し、1月1日より稼働を開始したと発表した。
CTCは今回、日本ヒューレット・パッカードのブレードサーバ、ネットアップのNASストレージ、ヴイエムウェアの仮想化技術などを用いて、セキュリティやバックアップを含め、障害時における最小限のダウンタイム、無停止での各リソースの追加など、大和ハウス工業のニーズに適合したプライベートクラウド環境を、2カ月半という短期間で構築したとしている。
また、大和ハウス工業向けに、サーバやストレージなどのITリソースを月単位で使用できるサービスメニューを整備し、保守サポート、監視、運用も含めたオンデマンドサービスとして本環境を提供するという。必要なリソースは、要求後3日から1週間で利用可能になるとしている。
大和ハウス工業の業務推進システムは、全社の約2万人が使用しており、販売管理や物件管理などの営業機能、部材管理や施工管理などの技術機能、定期点検管理や履歴管理などのアフター機能とともに、ポータルやスケジュールなどの全社共通機能を含み、生産から営業、アフター、間接部門にわたる業務をサポートしている。
同社では、業務推進システムの増え続けるシステム負荷の問題を解決するため、従来よりも柔軟に拡張可能で、必要なリソースを必要な時に利用できる、プライベートクラウド型インフラの構築を検討していたという。CTCは今後、同社がグループ全体でこの環境を利用していくにあたり、同グループのIT戦略を積極的にサポートしていくという。