伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は1月5日、コスト最適化で戦略的にIT投資を支援する「アセット組み替えサービス」の提供を開始したことを発表した。
今回のアセット組み替えサービスは、企業が所有する資産を買い取り、以後の使用期間にあわせたサービスに組み替えることで、月額コストの軽減、新規サービスへの投資を可能にするもの。既存のIT資産の見直しと刷新、サービス契約化による資産の一元管理、業務のアウトソーシング化をまとめて行えるという。
今回のサービスでは、まずは既存資産の見直しから始めて、必要に応じてCTCがIT資産を買い取るなどの戦略的投資を提案、運用や監視などのアウトソーシングサービスを提供、サービス契約による資産の“所有”から“利用”への活用形態の変更と支払事務の一本化、というフローをたどる。
CTCでは、企業がアセット組み替えサービスを利用するメリットとして(1)戦略的なIT投資に組み替えができる、(2)月額のコストを削減、(3)初期投資負担を軽減、(4)管理作業を軽減――を挙げている。
(1)は、所有する資産を売却することで、財務上のキャッシュを取得して新たなIT投資が可能になるとしている。(2)については、IT資産の償却期間を延長することでランニングコストが軽減されるというものと説明している。
CTCは、今回のアセット組み替えサービスを、クラウドコンピューティングへの移行を検討している企業、既存資産の残債の負担が新規のIT投資への足かせと感じている企業、アウトソーシングを検討している企業など、比較的大規模にIT投資をしている企業を対象に売り込んでいく。売上目標は今後3年間で30億円としている。