ジュニパーネットワークス(ジュニパー)は2月10日、同社の「Junos SDKパートナー・プログラム」に日立システムアンドサービス(日立システム)が参加したと発表した。
これにより日立システムは、ジュニパーの「Junos OS」上での利用に特化したソフトウェア開発キット「Junos SDK」を利用し、個々の顧客ニーズに対応したアプリケーションの開発が可能になる。今後、日立システムはネットワークの冗長化アプリケーションを開発し、ジュニパーの「SRX」シリーズのサービスゲートウェイに実装する予定という。同製品向けのJunos SDKを活用したアプリケーション開発は、日立システムが世界初の事例になるとしている。
SRXシリーズのサービスゲートウェイで直接実行されるJunosベースのソリューションは、アプリケーションごとに別々のネットワーク機器が必要とされる環境では不可能なパフォーマンス、信頼性、拡張性を実現できるとしている。
日立システムでは、1998年からジュニパーのセキュリティアプライアンス「NetScreen」シリーズの販売を開始。2008年には累計販売台数が10万台を突破している。日立システムのプラットフォームソリューション本部ネットワークプロダクト部部長の野村雅光氏は「両社の関係が、デベロッパーからディストリビューターへという一方的なものではなく、連携による包括的なサービスの提供や、現場で得られた情報のフィードバックなどで、確かなパートナーシップを形成してきた。今回、ジュニパーネットワークスのJunos SDKを利用し、顧客のニーズに柔軟に対応することが可能となった。Junosソフトウェアとジュニパー独自のダイナミック・サービス・アーキテクチャを採用し、スイッチング、ルーティング、セキュリティ機能を統合すると同時に、業界最高レベルのパフォーマンスを備えたSRXシリーズの強みとメリットを十二分に提供し、ジュニパー製品の販売を拡大させていく」とコメントしている。