マイクロソフト、「Office Communicator 2010」ベータを準備中

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子

2010-02-12 13:18

 以前このブログで報告したように、Microsoftは現在、「Office Communications Server(OCS)」の次期版の開発をすすめている。正式版の提供は2010年第4四半期を見込んでいるが、3月末までにまもなく2010年の正式版の一部--エンタープライズIMクライアントの「Communicator」--のベータ版がデモされるようだ。


アップデート(2月11日):Microsoftが10日夜、カンファレンスのアジェンダに書いてあった「3月にパブリックデータ」(私はこれを参考にした)という予定は誤りであることを連絡してくれた。Microsoftは正しい時期を公表するのではなく、アジェンダの記述そのものを消してしまっているものの、私は次期版Communicatorがカンファレンスで紹介され、さらに4月には「Metro」のプライベートベータ版がリリースされるのではないかと思っている。これについてMicrosoftはコメントを避けている。

 OCSはMicrosoftのIM、VoIP、カンファレンスを統合したユニファイドコミュニケーション製品だ。CommunicatorはOCSのクライアントとなる。

 Microsoftは3月中旬に英国で開催されるカンファレンス「UC Expo」にて、次世代Communicatorクライアント「Communicator 2010」を披露する予定だ(上述のとおり、Microsoftは現在これに関する情報をサイトから削除している。当初Micrsoftはセッションで、米国外で初めて次期Communicatorクライアントを披露し、その2週間後にパブリックベータを公開するとしていた)。

 Microsoftは「2009 Professional Developers Conference(PDC)」で、「Office Communications Server 14(2010)」リリースのロードマップを公開した。その際、「Metro」プログラムのアーリーアダプターは、「Office 2010」と「SharePoint 2010」の正式版が登場した直後となる2010年半ばにテストビルドを利用できるようになると述べていた。

 Microsoftの代表者はPDCで、次期OCSリリースは「Silverlight」「Windows Presentation Foundation」に加え、「Exchange Server 2010」と(データとビジネスロジックの両方で)密に統合される、と説明した。OCS 14リリースが関連した新しいソフトウェア開発キットはいくつかあり、新たにプログラムインターフェースも用意され、開発者や顧客はこれらを利用して、プレゼンス、テレフォニー、その他のOCS機能を容易にカスタマイズしたり拡張できる、とMicrosoftは述べている。

 現行版のCommunications Server(「OCS 2007 R2」)は2008年後半に投入された。Microsoftはまた、「Business Productivity Online Suite(BPOS)」の一部として、ホスティングバージョンのCommunications Serverも提供している。

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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