日本ユニシスグループのユニアデックスは3月10日、大規模データベースなどを扱うミッションクリティカルな業務向けに、IBMのブレードサーバ「BladeCenter H」と日本ユニシスのストレージ「SANARENA 1900シリーズ」を組み合わせた中規模サーバシステムの販売を開始すると発表した。また、あわせて同製品のマルチベンダー保守サービスも提供開始する。
IBM BladeCenter HとSANARENA 1900を組み合わせた製品セットの提供価格は、ブレードサーバ2枚、ユーザー容量1.2テラバイトで830万円(税別)から、保守サービスの料金は年間36万8800円(税別)から。
ユニアデックスによれば、BladeCenter HはIBMが長年培ってきたメインフレームをはじめとするハイエンドサーバの技術をインテルアーキテクチャサーバに取り入れた「X-アーキテクチャー」により、パフォーマンスや可用性、拡張性に優れ、運用効率の向上が期待できるという。同様に、日本ユニシスのSANARENA 1900シリーズは、発売以来、金融系の基幹業務等、ミッションクリティカルな分野において、データレプリケーションで数多くの稼動実績を有する大容量、高機能、高信頼性を兼ね備えたミッドレンジ向け高性能ストレージであるとする。
近年、ICT機器や空調機器における消費電力や設置スペースの観点から、ブレードサーバが注目を集め、さまざまな分野で導入が進んでいる。しかし、これらのブレードサーバは、各ベンダーや製品ごとに特徴があり、用途や性能面で最適なブレードサーバシステムを選択することは、ユーザーにとって重要なポイントになっているという。また大規模データベースや、ミッションクリティカルなシステムの構築を行うユーザーは、可用性とI/O拡張性の高いブレードサーバ、大容量かつ高速で信頼性の高いストレージと、信頼性のあるバックアップ運用の組み合わせを望んでいるとする。ユニアデックスでは、こうした背景に基づき、メーカーとの連携のもとで、マルチベンダー保守サービスを可能にし、独自の組み合わせによるシステムの販売を行うに至ったとしている。