F5ネットワークスジャパン(F5)とシー・エス・イー(CSE)は3月24日、F5の統合型データセンターアクセス最適化新製品「BIG-IP Edge Gateway」と、CSEの本人認証製品「SECUREMATRIX(セキュアマトリクス)」の動作連携検証を完了し、テレワーク環境向けの連携ソリューションを提供すると発表した。
両社による共同検証は、F5とCSEが2006年12月に締結したテクノロジーアライアンス契約に基づいて実施された。この連携ソリューションは、遠隔で業務を行う従業員やモバイルユーザーに、セキュアなアクセスを提供するとともに、中規模、大規模ユーザーのシステムにおいて高いコストパフォーマンスをもたらすという。
BIG-IP Edge Gatewayは、デバイスやアクセスネットワークの種類を問わず、セキュアなSSL VPNアクセス、ダイナミックアクセス、通信の最適化、アプリケーション高速化をもたらすアプライアンス製品。従来型のSSL VPN製品と比べ、テレワーク環境の構築にかかる費用を50%以下に抑え、かつ最大4万同時ユーザーアクセスを処理する拡張性を持つという。
一方のSECUREMATRIXは、「マトリクス認証」方式を採用することにより、認証デバイスが不要の本人認証システム。これまで、リモートアクセス、シンクライアント、Windowsログオンの認証強化などを目的に、2010年2月末時点で約650社、60万IDの導入実績があるという。
両社では、BIG-IP Edge GatewayとSECUREMATRIXの連携ソリューションにより、テレワーク環境の構築における、コスト、セキュリティ、パフォーマンスの課題を解決でき、ROIの向上と企業の競争力強化を支援するとしている。
希望小売価格は、BIG-IP Edge Gatewayが448万円より(最小300同時接続ユーザーの場合、税別)、SECUREMATRIXが31万円より(25ユーザーの場合、税別)。両社ではこの連携ソリューションのプロモーションで協業し、初年度100社以上の導入を目指す。