伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)は4月7日、中小規模のコンタクトセンターへのアプローチを強化するため、コンタクトセンター業務に特化したテクマトリックスのCRMパッケージ「FastHelp」とVOISTOREの通話録音装置「Voistore」の保守を含めた取り扱いを開始すると発表した。
これらの製品を、PBX、CTIなどのコンタクトセンターソリューションと組み合わせて使用することで、ユーザー企業は顧客の声(VOC:Voice of Customer)を広く収集、活用し、より戦略的な営業を展開できるという。
CTCは、2009年12月にFastHelpに関して、テクマトリックスとアプリケーションの改変が可能なVAR(Value Added Reseller)パートナー契約を締結している。同契約によって、CTCではFastHelpの導入時におけるコンサルティング、設計、カスタマイズから導入後の保守も含めたトータルなサポートを提供できるという。
FastHelpは、テクマトリックスが開発したコンタクトセンター業務に特化したCRM製品で、通販向けプロモーション機能(オプション)、リッチクライアントを採用した高い操作性、および既存システムとのシームレスなインテグレーションが特長だという。また、中小規模からの対応が可能であり、PBXと連携する機能も用意されている。すでに国内で550社以上のコンタクトセンターにおける導入実績を持つとしている。
一方、韓国VOISTOREの通話録音装置であるVoistoreは、ソフトウェアおよびアプライアンス型の製品であり、韓国とヨーロッパで多くの実績があるという。Voistoreも小規模からの導入に対応しており、CTI、評価システム、音声認識、通話者の感情認識、テキストマイニングアプリケーションやセキュリティなどと連携する機能を持つ。加えて、簡易な操作性とリモート体制による迅速なトラブル対応が特長であるとしている。CTCでは、2009年12月にVoistoreの国内総代理店であるアルファコムと販売代理店契約を締結している。
CTCでは今回のラインアップ強化により、コンタクトセンターソリューション全体で、今後3年間に300億円の売上を目指すという。