アップルの「iPhone」開発言語制限について、開発者はどう思っているのか?

文:Mary Jo Foley(Special to ZDNet.com) 翻訳校正:末岡洋子

2010-04-15 07:00

 Appleが米国時間4月8日、最新の「iPhone 4.0」の詳細を発表した後、さまざまな意見がブログなどで述べられている。

 その中には、マルチタスク対応というAppleの決定にフォーカスしたものもあれば、これがMicrosoftが置かれている状況をさらに厳しいものにするという意見もあった。Microsoftは2010年2月に発表した「Windows Phone 7 OS」で、マルチタスクに対応しないことを明らかにしている(2010年の年末商戦直前というギリギリのタイミングで、Microsoftはマルチタスクに対応しないという決定を最終的に覆すこともありうるとわたしは思うのだが)。

 そんな中に混じり、Appleが「iPhone」向けアプリケーションを作成するのに使うツールの種類を制限することを試みているらしい、と指摘する声がある。発表日の米国時間4月8日にもいくつかのあったが、翌日の4月9日にこの種のツイートを多く見かけた。短く言うなら、今回Appleは、iPhoneアプリケーションで利用できる言語を、限定的かもしれないが制限しようとしている。こうすることで、開発者がFlashをサポートできるアプリケーションを開発し、自社アプリケーションストアを回避するようになるのを防ぐ狙いだ。

 .NET言語の対応がAppleの方針と対立すると思われるMonoチームは、驚くほど静かに対応している--少なくとも表向きには。Monoコミュニティのこのブログからわかるように、Appleの発表がiPhone/iPad向け「MonoTouch」の禁止に至るのかどうかについて、チームは静観する姿勢を保っている(このブログはNovellの確認を得て掲示しているのかどうか、わたしは知らない。だが、Mono設立者のMiguel de Icaza氏はTwitterでこのブログを紹介している)。

 Adobe SystemsはMonoほど楽観していない。Adobeのエバンジェリスト、Lee Brimlowe氏はTheFlashBlogで以下のように述べている

すでに「iPhone 4.0 SDK」に関するニュースをご存知のことと思う。どうやらAppleは、自分たちが承認していない言語でアプリケーションを作成することは、条件に反すると規定するようだ。Adobeはこの条件を注意深く調べているところなので、公式な結論が出るまではコメントしない。

AdobeとAppleは長期にわたって関係を維持しており、今日までお互いを支えあってきた。Appleが今回のような敵意ある動きをしたという事実は、2社の違いを示している。

 Brimlowe氏はブログの最後に、「もうたくさんだ、Apple」と怒りをあらわにしている。

 (Adobeのブログ記事は、RichfromBechtle氏に教えてもらった)。

 開発者は、今回のAppleの動きがスマートフォンの今後の発展にどのような影響を与えると感じているのだろう。気になるところだ。

 わたし自身、ここでAdobe側に回るとは予想もしなかった(Twitterのフォロワー、@holyspidoo氏が指摘してくれたように)。あなたはどう思うだろうか?誰が邪悪に見えるだろうか?

この記事は海外CBS Interactive発の記事を朝日インタラクティブが日本向けに編集したものです。原文へ

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