またCarter氏は、日本の市場について、「革新的な開発者が努力しており、“チーム”の重要性が高いので、Visual Studio 2010が大きな効果を生み出せる。ローカライゼーションについても優先しており、重要である」と語った。
Visual Studio 2010でマイクロソフトが強く利用を訴えるのはアプリケーションのライフサイクル管理(Application Lifecycle Management:ALM)だ。マイクロソフト日本法人のデベロッパー&プラットフォーム統括本部開発ツール製品部 部長の遠藤敦子氏は、開発現場でアプリケーションの品質やパフォーマンス、生産性に課題意識を持っている開発者が多いことを説明。「個人レベルでの努力では間に合わない。プロジェクト運営全体での品質管理と生産性向上に取り組まないといけない」(遠藤氏)と主張した。
Visual Studio 2010がアプリケーションの設計から開発、テストといった各工程の効率を上げるツールを提供するが、これに加えてTeam Foundation Serverを利用して各工程の成果物を管理することで、「プロジェクトレベルでの高い生産性と品質を実現可能になる」(遠藤氏)。同社ではALMの普及を狙い、これまでパッケージ価格38万円(以後すべて税抜参考価格)で提供してきたTeam Foundation Serverを6万8000円まで値下げして提供する。
その他の製品の価格は、上位版のUltimateのOPEN Business(中小、個人向けライセンス)が128万円、パッケージ(MSDN Subscription1年分つき)が164万円。中位版のPremiumのOPEN Businessが58万5000円、パッケージが75万円。下位版のProfessionalのOPEN Businessが9万1600円、パッケージ(新規)が12万8000円となっている。