新日鉄ソリューションズは、「環境保全型社会への貢献」や「事業活動における環境負荷低減」に関するIT分野での取り組みを強化するため、4月1日付けで「環境・エネルギーソリューション推進センター」を設立したと発表した。
新日鉄の製鉄所では、高炉や転炉などの設備から発生する副生ガスや排熱エネルギーを回収し、燃料や電力源として利用している。電力会社の基幹電力、共同火力発電、自家発電の稼動を組み合わせて「電力利用の最適化」や「エネルギー循環利用」などを大規模かつ高効率に実現しているという。新日鉄ソリューションズでは、ITを利用してこれら資源、エネルギーの高度活用の取組みを支えてきたと説明している。
また同社は、4月に経済産業省が選定した「次世代エネルギー・社会システム実証実験地域」4地域のうち、福岡県北九州市のプロジェクトへの参画を予定している。同プロジェクトでは、太陽光や水素など新エネルギー基盤やスマートグリッドを中核として、地域全体のエネルギーマネジメントなどに取り組む計画であり、同社はエネルギー管理システムの構築や堅牢なICT基盤の提供等での貢献を検討しているという。